ジャバーが2年前に敗れたサバレンカに逆転勝利で2年連続決勝進出「リベンジを狙う」 [ウインブルドン]

写真は第2セットのブレークダウンから逆転勝利で2年連続となる決勝進出を決めたオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の女子シングルス準決勝で第6シードのオンス・ジャバー(チュニジア)が第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に6-7(5) 6-4 6-3で逆転勝利をおさめ、グランドスラム初制覇に3度目の王手をかけた。

 前のラウンドと同じくタイブレークの末に第1セットを落としたジャバーは第2セットも先にサービスダウンを喫して2-4と追い込まれたが、そこから4ゲームを連取してセットオールに追いつくと第3セット第6ゲームでブレークしたリードを守って勝利をもぎ取った。

 サバレンカは最終ゲームで最後の抵抗を見せてマッチポイントを2度凌いだが、ジャバーが40-30からサービスエースを決めて2時間19分の戦いに終止符を打った。ふたりは2021年大会の準々決勝で対決し、サバレンカが6-4 6-3で勝っていた。

「私にとってはたったひとつのサービス、1ゲームだった。私はとにかくブレークしたかった。彼女のサービスを返すのは非常に難しかったわ。スピードもあるけど、特に彼女がいろいろ混ぜてくるときは対応するのが難しかった。でも私はとにかく思いきってリターンを打っていった。徐々にタイミングが合ってきて、(挽回の過程で)ずっとうまくリターンできるよになったわ」とジャバーは挽回の過程を振り返った。

「彼女がいくつかミスしたのも試合に踏み止まるために役立った。とにかくすべてのポイントでファイトしていた。お互いにゲームを取るチャンスを待ち、それが起こったの」

 第9シードのペトラ・クビトバ(チェコ)と第3シードのルバキナに続いてサバレンカにも勝ったジャバーは、ウインブルドンで3人のトップ10プレーヤーを倒して決勝に進出した2021年のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)以来となる女子選手となった。

「そうね。今年のドローは(昨年より)ずっと厳しいと思う。ただでさえ強いのに、グラスコートで素晴らしいプレーをする選手と対戦するのは非常に大きなチャレンジだったわ。でもそれはいいことなのかもしれない。決勝に向けた準備のためにより大きな自信を持つことができたしね。次の試合でいいプレーをするためのリズムを掴むこともできたと思う」とジャバーは語った。

「昨年は私にとって初のグランドスラム決勝だった。ずっと願ってきたグランドスラム優勝が確実に近づきつつある。私は常に信じていた。でも本当に実現するのか疑問を感じたり疑うこともあるわ。最終段階に入ったとき、そのことが自分をより信じるための助けになると思っている」
 
 ジャバーは昨年のUSオープン以来となる3度目のグランドスラム決勝で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-3 6-3で破って勝ち上がったマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)と対戦する。ふたりの直接対決は3勝3敗のイーブンだが、今季は2戦してボンドルソバが2勝している。

「私は昨年のウインブルドンだけじゃなくUSオープン決勝からも多くを学んでいる。今年は何かにつけ2回挑戦して3度目にうまくいっているようだから、どうなるかしらね」とジャバーは次戦を見据えた。

「今年は彼女に勝っていないから、リベンジを狙うわ。彼女はセンスがあり、非常にいいプレーをしている。私は自分自身に集中するつもりよ。彼女が2度目のグランドスラム決勝でどんなプレーをするかはわからないけど、2人とも勝利に飢えている。より相応しいほうが勝つことになるでしょうね」

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写真◎Getty Images

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