前年決勝のリベンジを果たしたジャバーが準決勝へ「それは今年になる運命だった」 [ウインブルドン]

写真は前年決勝カードの準々決勝を制したオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の女子シングルス準々決勝で、第6シードのオンス・ジャバー(チュニジア)がディフェンディング・チャンピオンで第3シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)を6-7(5) 6-4 6-1で倒してベスト4に進出した。

 昨年の決勝でルバキナに敗れていたジャバーは、12ヵ月後に待ち望んでいたリベンジを果たした。

「昨年は恐らくこの手の試合をプレーする準備ができていなかったのだろうと思う。1年前のことについて悔いはないわ。いつも言っているように、それは理由があって起こったことだったの。それは今年になる運命だったのよ」とジャバーは試合後にコメントした。

「私は昨年の決勝から多くのことを学んだ。メンタル的にもフィジカル的にも、そして技術面でも間違いなく向上したことを誇りに思う」

 1-3から巻き返したジャバーは6-5からのサービスゲームでセットポイントを握りながらブレークバックを許し、もつれ込んだタイブレークを取られて第1セットを落とした。第2セット立ち上がりに7ポイントを連取したジャバーは第2ゲームで0-40としながらキープされたが、次第にのびのびとプレーし始めて流れを引き寄せていった。

「特に第1セットを落としたあとはくよくよせず、すべてのショットを思い切って狙いにいったわ。のびのびとしたプレーができていたと感じた」とジャバーは振り返った。

「コーチは私がプランを70%くらい遂行していたと言っていたけど、これは高いパーセンテージよ。凄く厳しい試合だった。エレーナのような選手は相手に別のプランを強いることがあるけど、自分たちのプランを通すことができてよかった。凄く厳しい瞬間もあったけど、彼女は私に大きなプレッシャーをかけてきて驚くようなショットを打ち込んできた。集中力を維持できて本当にうれしいわ」

 第2セット5-4から相手のサービスゲームを破ってセットオールに追いついたジャバーは、その勢いに乗って突き放すと第3セットでは1ゲームしか落とさず1時間53分で逆転勝利をおさめた。

 ジャバーは準決勝で、第25シードのマディソン・キーズ(アメリカ)を6-2 6-4で破って勝ち上がった第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。サバレンカはジャバーとの直接対決で3勝1敗とリードしており、2021年ウインブルドン準々決勝でも6-4 6-3で勝っている。

「集中力を維持し、あらゆるチャンスをものにするために全力を尽くすわ。アーニャはエレーナよりも感情的だからいい方向に進むことも悪い方向に進むこともあり得るけど、どうなるかしらね。でもまあ、明日になればわかるでしょう。私は準備を整えて2年前のリベンジをするつもりよ」

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写真◎Getty Images

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