トップ100入りを果たした綿貫陽介がオジェ アリアシムを倒すキャリア最大の勝利で3回戦へ「全力で戦うだけだった」 [ATPワシントンDC]

写真は第3シードを倒す番狂わせを演じて16強入りを決めた綿貫陽介(フリー)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムバダラ・シティDCオープン」(ATP500/アメリカ・ワシントンDC/7月31日~8月6日/賞金総額217万8980ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、日本の綿貫陽介(フリー)が第3シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を7-6(10) 7-6(3)で倒す番狂わせを演じてベスト16進出を決めた。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、オジェ アリアシムはこの試合が初戦だった。

 月曜日に初のトップ100入り(99位)を果たした25歳の綿貫はコートの両サイドから小気味よくストロークを打ち込んでオジェ アリアシムと互角に渡り合い、もつれにもつれたタイブレークを制して第1セットを先取した。試合を通してお互いに3度ずつブレークポイントを凌いで第2セットもタイブレークに突入し、綿貫が最初のマッチポイントで振られながら放ったバックハンドのダウン・ザ・ラインがウィナーになって試合に終止符が打たれた。

 安定感がありながら重要な場面で思いきりのよいショットを打ち抜く会心のプレーを見せた綿貫は、相手を13本上回る32本のウィナーを決めた。世界ランク12位のオジェ アリアシムは、綿貫がこれまでに勝った最上位の選手となる。

「(どうやって勝ったのか)わからないよ。とにかく頑張り続けるだけだった。(無我夢中で)試合全体のことは覚えていないけど、勝ててうれしい。彼は世界12位で僕よりずっとランキングが高いから、全力で戦うだけだった」と綿貫は試合後のオンコートインタビューで語った。

 綿貫は次のラウンドで、タナシ・コキナキス(オーストラリア)を7-6(6) 1-6 6-4で破って勝ち上がった第13シードのユーゴ・アンベール(フランス)と対戦する。

「彼タフな相手だ。厳しい試合になるだろうね。明日に向けてしっかりと準備を整えるよ」と綿貫は次戦を見据えた。

 そのほかの試合では第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、第9シードのダニエル・エバンズ(イギリス)、第11シードのクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)、第12シードのタロン・グリークスプア(オランダ)、第15シードのアンディ・マレー(イギリス)、第16シードのJ.J.ウルフ(アメリカ)、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したガエル・モンフィス(フランス)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 第6シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)がモンフィスに3-6 4-6で、第7シードのアドリアン・マナリノ(フランス)はトンプソンに5-7 4-6で敗れ、それぞれ初戦でシードダウンを喫した。

 3回戦ではフリッツがマレーと、エバンズがアレクサンダー・シェフチェンコ(ロシア)と、ユーバンクスがトンプソンと、グリークスプアがモンフィスと、ウルフはマイケル・モー(アメリカ)と顔を合わせる。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles