世界トップ8による「資生堂WTAファイナルズ深圳」（WTA FINALS／中国・深圳／10月27～11月3日／賞金総額1400万ドル／室内ハードコート）が開幕し、世界ランク1位のアシュリー・バーティ（オーストラリア）が1セットダウンから巻き返し、ベリンダ・ベンチッチ（スイス）を5-7 6-1 6-2で倒してデビュー戦を勝利で飾った。

　バーティのこの勝利は今季53試合目で、これはWTAツアーで54勝を挙げているキキ・バーテンズ（オランダ）に次いで多い勝利数だ。

　身長166cmのバーティは、驚くほどパワフルなサービスの持ち主である。彼女は同じく初めてWTAファイナルズ出場を果たしたベンチッチとのキャリア初対決を、この試合10本目のサービスエースで終わらせた。

「特別にいいサービスを打てていた時間帯があり、それが第2、第3セットでのカギだったと思う」とバーティは振り返った。「私はあまり背が高いほうではないけれど、すごく小さいってほどでもない。私はこれまでもいつもサービスが自分の武器であることを願ってきた」。

　ベンチッチは、バーティのサービスに煩わされたことを認めていた。

「彼女のサービスが本当に違いを生み出すものだったと思う。なぜって彼女のサーブは、女子というより男子のようなのよ」とベンチッチはコメントした。「ちょっとほかの選手とは違うの。私は彼女のサーブにもっとも煩わされたわ」。

　これに先立ち、大坂なおみ（日清食品）は日曜日最初のラウンドロビン（グループ内総当たり戦）の試合でペトラ・クビトバ（チェコ）を7-6(1) 4-6 6-4で倒し、このところの連勝数を「11」に伸ばした。オーストラリアン・オープン優勝者の大坂は深圳にやってくる前に、大阪、北京とプレーした2大会で優勝している。

「私は自分がビッグマッチに強い選手だと感じているわ。でも時折、高いランキングの選手とプレーして、それほどいい戦いをしないこともある。だからこの大会は、私にとって大きな挑戦だと感じているわ」と大坂は語った。

「私はこの大会を“ファイナルズ”だと考えてさえいない。私はただ、北京を戦い終えたところから継続するよう努めているの」

　この試合での大坂は第3セット5-2からの自分のサービスゲームで2つのマッチポイントを活かすことができなかったが、次のサービスゲームだった第10ゲームで勝利を確定させた。

　クビトバは最後のポイントでバックハンドクロスをサイドアウトし、試合に終止符が打たれた。

「彼女が今どのような調子でプレーしているか、彼女がアジアでここ数週間いいプレーをしたことを知っていたから、どれほど自信を持っているかはわかっている。だから厳しい戦いになるだろうことは予想していた」とクビトバは試合後に語った。

「彼女はただ、ブレークポイント、それら重要なポイントでよりよいプレーをした」

　これ以前に大坂がクビトバと対戦した唯一の機会は今年のオーストラリアン・オープン決勝であり、そのときには7-6(2) 5-7 6-4で大坂が勝っていた。

「間違いなく勝つのは気分がいいわ」と大坂は言った。「彼女と以前にプレーしていたことがあるから、いろいろと考えること多かったわ。あのオーストラリアン・オープン以来、私は彼女と対戦していない。（オーストラリアン・オープンで以前の対戦について）あれは最高の思い出ではなかったわ。今回もまた競った試合をしたかった訳ではないけれど、今日の試合も接戦だったと思う」。

　昨年のシンガポールにおける大坂のWTAファイナルズ・デビューは、ラウンドロビンの対戦すべてに敗れるという失望の中で終わりを遂げた。

　今年のトップ8対決の大会で最年長の出場者である29歳のクビトバは、7度目のWTAファイナルズをプレーしているところだ。彼女はこの年末の大会を初出場だった2011年に制し、また2015年にも決勝に進出していた。

　初日を終えた時点でのレッドグループの順位表では、バーティと大坂は1勝0敗で並び、ベンチッチとクビトバが0勝1敗だ。

　パープル・グループの試合は月曜日に行われ、そこではカロリーナ・プリスコバ（チェコ）が前年度覇者のエリナ・スビトリーナ（ウクライナ）と、今年のUSオープン・チャンピオンのビアンカ・アンドレスク（カナダ）は今年のウインブルドン・チャンピオンであるシモナ・ハレプ（ルーマニア）と対戦する。(C)AP（テニスマガジン）

※写真は大坂なおみ（日清食品）
SHENZHEN, CHINA - OCTOBER 27: Naomi Osaka of Japan attends a press conference after the Women's Singles group match against Petra Kvitova of the Czech Republic on Day one of the 2019 WTA Finals at Shenzhen Bay Sports Center on October 27, 2019 in Shenzhen, Guangdong Province of China. (Photo by VCG/VCG via Getty Images)

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MOVIE｜大坂なおみ対クビトバ、資生堂WTAファイナルズ深圳 予選リーグ（8分06秒） - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

トップ8によるエリート大会「資生堂WTAファイナルズ深圳」（WTAファイナルズ／10月27～11月3日／中国・深圳／賞金総額1400万ドル／室内ハードコート）のラウンドロビン（総当たり戦）初戦で、第3シードの大坂なおみ（日清食品）が第6シードのペトラ・クビトバ（チェコ）を7-6(1) 4-6 6-4で振りきり、大会初勝利を挙げた。

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世界1位バーティが初のWTAファイナルズに意欲「皆にチャンスがある」 - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

トップ8によるエリート大会「資生堂WTAファイナルズ深圳」（WTAファイナルズ／10月27～11月3日／中国・深圳／賞金総額1400万ドル／室内ハードコート）が、10月27日(日)に開幕を迎える。

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三菱全日本テニス選手権 94th｜トーナメント表 - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

「三菱全日本テニス選手権 94th」（賞金総額2874万円／本戦10月26日～11月3日／東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート／ハードコート）
男子シングルス
女子シングルス
男子ダブルス
女子ダブルス
混合ダブルス
※丸数字はシード順位、WCワイルドカード（主催者推薦枠）、Qは予選勝者、Lはラッキールーザー

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テニスマガジン12月号（2019年vol.12）は10月21日(月)発売! 巻頭特集「憧れはロジャー・フェデラー」/ 知られざる素顔 / 王者が紡ぐ言葉 / 究極のオールラウンダーの戦術検証・技術の進化に迫るほか - テニスマガジンONLINE｜tennismagazine.jp

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