ズベレフ初戦敗退、最終戦出場が危い状況 [スイス室内]

スイス・バーゼルで開催されている「スイス室内」(ATP500/10月21~27日/賞金総額221万9975ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で、 第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がテイラー・フリッツ(アメリカ)に6-7(7) 4-6で敗れる波乱が起きた。

 ズベレフは第1セットのタイブレークで一時4-0とリードしてセットポイントも握ったが、フリッツはそこから巻き返し、最後はサービスエースを決めてセットを先取した。

 世界ランク31位のフリッツは第2セットの第3ゲームでこの試合唯一のサービスブレークを果たし、手にした最初のマッチポイントをバックハンドのウィナーでものにした。

 この敗戦により、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)とズベレフの期待されていた決勝での対決はなくなった。余談だが、フェデラーはズベレフの所属するマネージメント会社のオーナーのひとりでもある。

 またこの敗戦は、ズベレフが来月のATPファイナルズでタイトル防衛に挑む可能性をも危険にさらすことになった。彼はロンドンで行われるトップ8によるシーズン末のエリート大会「ATPファイナルズ」の出場権をめぐる競争で、現在7位につけているのだ。

 大会2連覇中のフェデラーのいるドローの上半分では、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第5シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)の双方が勝ち上がった。チチパスがアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)を6-3 7-6(6)で下し、フォニーニは予選勝者のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)を6-2 6-4で退けた。

 フェデラーは水曜日の2回戦で、ラドゥ・アルボット(モルドバ)と対戦する。世界49位のアルボットはこの日、同33位のドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を2-6 6-3 6-4で倒した。

 またブレークポイントが一度もなかった試合で、37位のライリー・オペルカ(アメリカ)が38位のクリスチャン・ガリン(チリ)に7-6(5) 7-6(10)で競り勝った。22歳のオペルカは27本のサービスエースを刻み、ファーストサービスを入れたあとのポイントはわずかひとつしか落とさなかった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、10月13日撮影
SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 13: Alexander Zverev of Germany in action during the Men's Singles final match against Daniil Medvedev of Russia on day nine of 2019 Shanghai Rolex Masters at Qi Zhong Tennis Centre on October 13, 2019 in Shanghai, China. (Photo by Zhe Ji/Getty Images)

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