ルードを倒す金星を挙げた地元スイスの新鋭ストリッカーがATP500大会で初の8強入り「タフなバトルだった」 [スイス室内]

写真は2022年インテーザ・サンパオロNext Gen ATPファイナルズでのドミニク・ストリッカー(スイス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「スイス室内」(ATP500/スイス・バーゼル/10月23~29日/賞金総額234万5955ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した21歳のドミニク・ストリッカー(スイス)が第2シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-4 3-6 7-6(1)で倒す番狂わせを演じ、ATP500大会で初の8強入りを決めた。

 お互いに一度ずつブレークし合ってセットを分け合ったあと、すべてサービスキープで進んだ第3セットのタイブレーク1-1からストリッカーが最後の6ポイントを連取してキャリア2度目の対トップ10勝利を決めた。勢いに乗ったプレーを披露したストリッカーは試合を通して13本のサービスエースを決め、得意のフォアハンドで31本のウィナーを叩き込んだ。

「まず第一に、この試合に勝つことができて素晴らしい気分だ。タフなバトルだった。第2セット終盤と第3セットの出だしに厳しい瞬間が何度かあったけど、試合全体を通して本当に調子がよかった。今はとにかくスーパーハッピーだよ。タイプレークで信じられないようなプレーができたから、勝ち抜くことができて本当によかった」とストリッカーは試合後のオンコートインタビューで語った。

 USオープン2回戦でステファノス・チチパス(ギリシャ)から金星を挙げたストリッカーは最終的に4回戦まで勝ち進んでトップ100入りを果たしたが、そこから1試合も勝てず6連敗という苦しい時期を経験して今大会を迎えていた。

 ストリッカーは次のラウンドで、第7シードのニコラス・ジャリー(チリ)を7-6(3) 7-6(4)で破って勝ち上がったユーゴ・アンベール(フランス)と対戦する。

 そのほかの試合では第1シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)、ディフェンディング・チャンピオンで第6シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、タロン・グリークスプア(オランダ)、予選勝者のアレクサンダー・シェフチェンコ(ロシア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 グリークスプアが第5シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-4 6-3で退け、大接戦を演じたシェフチェンコは第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)に6-7(7) 7-6(6) 7-6(5)で逆転勝利をおさめてそれぞれシードダウンを演じた。

 準々決勝ではルーネがトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)と、オジェ アリアシムがシェフチェンコと、グリークスプアは第4シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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