「今は無名、しかし未来のスターかも」男女ファイナリスト4人の横顔紹介 [世界スーパージュニア]
女子決勝見どころ
1ディアン・パリー(フランス)[1] vs 48アレクサンドラ・エアラ(フィリピン)[4]
ここまで1セットも落としていない第1シードの17歳パリーと、第4シードの14歳エアラとの初対戦。昨年11月にメキシコでグレードAの初タイトルを手にしたパリーは、すでにプロツアーでも経験を積んでいる。今年はフレンチ・オープンとUSオープンにワイルドカードで出場し、全仏では初戦を突破した。ダブルスでは14歳の頃からフレンチ・オープンに出場し、今年はフィオナ・フェロ(フランス)と組んで3回戦に進出している。女子では珍しい片手打ちのバックハンドが印象的で、スライスとトップスピンを巧く使い分ける。しかし「まだ武器とはいえない。フォアハンドのほうが得意」と話す。
一方のエアラは左利き。フィリピン出身というのが興味深い。現在、WTAツアーにフィリピン人のランカーはおらず、ATPでも1400位以下に3名の名があるだけだ。そんな国から現れた変わり種は、昨年初めに『ラファ・ナダル・アカデミー』のスカウトの目に止まり、1年前からスペインのマヨルカに拠点を移した。先月、南アフリカのケープタウンでグレードAのタイトルを獲得するなど、14歳にして著しい活躍を見せている。
「本当にすばらしい環境です。技術もメンタルも、あらゆる面で成長を感じています」
14歳5ヵ月のエアラが優勝すれば、2004年に14歳3ヵ月で優勝したカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に次ぐ大会史上2番目に若いチャンピオンとなる。
<プロフィール>
ディアン・パリー(フランス)
ディアン・パリー(フランス)(撮影◎石井愛子 / AIKO ISHII)
2002年9月1日生(17歳)。フランス・パリ在住。ITFジュニアランキング8位/WTAランキング328位。170cm。好きな選手はロジャー・フェデラー(スイス)。趣味は音楽鑑賞。
アレクサンドラ・エアラ(フィリピン)
アレクサンドラ・エアラ(フィリピン)(撮影◎石井愛子 / AIKO ISHII)
2005年5月23日生(14歳)。スペイン・マヨルカ在住。ITFジュニアランキング27位/WTAランキングなし。172cm。好きな選手はリー・ナ(中国)とシモナ・ハレプ(ルーマニア)。趣味は映画鑑賞と絵を描くこと。
(ライター◎山口奈緒美)
※トップ写真は左からアロルド・マヨ(フランス)、ジェフリー・フォン デル シュレンバーグ(スイス)、ディアン・パリー(フランス)、アレクサンドラ・エアラ(フィリピン)
撮影◎石井愛子 / AIKO ISHII
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