母国ウクライナへの思いを胸に戦ったコスチュクは準々決勝で敗退「戦争はまだ続いている」 [オーストラリアン・オープン]

写真はキャリア初のグランドスラム準々決勝で健闘した21歳のマルタ・コスチュク(ウクライナ)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、マルタ・コスチュク(ウクライナ)は第4シードのココ・ガウフ(アメリカ)に6-7(6) 7-6(3) 2-6で敗れた。

 立ち上がりに1-5から巻き返す過程でセットポイントを凌いだガウフは6-5からブレークバックを許したが、もつれ込んだタイブレークで5-6から3ポイントを連取して第1セットを何とか先取した。コスチュクは一進一退の第2セットをタイブレークの末に取り返したが、第3セットで5-0とリードを広げたガウフが2度目のサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでキープして3時間8分の死闘に終止符を打った。

 ガウフは次のラウンドで、第9シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)を6-2 6-3で破って勝ち上がった第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。

 敗れはしたがキャリア初のグランドスラム準々決勝で健闘した21歳のコスチュクは、ロシアによるウクライナ侵攻がまだ続いていることを人々に思い出して欲しいと願いながら続けた進撃を「誇りに思う」と語った。

「キーウ(ウクライナの首都)の人たちとテキストメッセージのやり取りをしているけど、『どんな状況? 皆は大丈夫?』と聞くと『こちらは君のスコアとミサイルが飛んでいる場所をチェックしているよ』と言っていたわ。戦争はまだ続いている」

 今大会ではコスチュク以外にも4回戦で途中棄権を余儀なくされた第19シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と予選から準々決勝まで勝ち進んでいるダイアナ・イエストレムスカ(ウクライナ)など、ウクライナ人選手の活躍が目立っている。

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写真◎Getty Images

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