小田凱人がヒュウェットに前年の借りを返して初優勝、3度目のグランドスラム制覇で世界1位の座を奪還 [オーストラリアン・オープン車いすの部]

写真は車いす男子シングルスで初優勝を決めた瞬間の小田凱人(東海理化)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)の車いす男子シングルス決勝で、第2シードの小田凱人(東海理化)が第1シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス)を6-2 6-4で下して初優勝を飾った。試合時間は1時間31分。

 ふたりはこれが11回目の対戦だったが、小田が5勝目を挙げた。ヒュウェットが7勝目を挙げた。今シーズンは1月19日に終了したメルボルン(ITFスーパーシリーズ/ハードコート)の決勝で顔を合わせ、小田が6-2 7-6(5)で勝っていた。

 グランドスラム8大会連続出場となった17歳の小田は、昨年のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)とウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)でタイトルを獲得。初参戦だった昨年の全豪でも決勝に進出したが、ヒュウェットに3-6 1-6で敗れていた。

 今大会での小田は1回戦で三木拓也(トヨタ自動車)との日本人対決を6-3 6-1で制し、準々決勝で53歳のステファン・ウッデ(フランス)を6-3 6-1で、準決勝では第4シードのゴードン・リード(イギリス)を7-6(4) 7-5で破って決勝進出を決めていた。

 キャリア3度目のグランドスラム制覇を果たした小田は、大会後に更新される世界ランクでヒュウェットを追い抜き世界ナンバーワンに返り咲くことが確定した。

 前日にリードとのコンビで第1シードとして臨んだダブルスで大会5連覇を果たしたヒュウェットは、2年連続となる単複2冠を目指していた。

 車いすテニスは昨年から規模が拡大し、男女シングルス各16ドロー&男女ダブルス各8ドローで争われる。


車いす男子シングルスで初優勝を飾った小田凱人(東海理化/左)と準優勝のアルフィー・ヒュウェット(イギリス)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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