チチパスが劣勢を覆してアルナルディに勝利「もっともクレージーなカムバック劇のひとつ」 [フレンチ・オープン]

写真は前半の劣勢を覆して2年連続4度目の8強入りを決めたステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス4回戦で、第9シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がマッテオ・アルナルディ(イタリア)を3-6 7-6(4) 6-2 6-2で退け2年連続4度目のベスト8進出を決めた。

 序盤にサービスダウンを喫して第1セットを落としたチチパスは第2セット4-5からブレークバックに成功し、もつれ込んだタイブレークを制してセットオールに追いつくと続く2セットでは主導権を握って3時間11分で勝利を決めた。

 第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に対する3回戦で「人生で最高のテニス」を披露して番狂わせを演じていたアルナルディはハードヒットにドロップショットも織り交ぜたプレーで途中まで相手を圧倒していたが、第2セット3-5で15-40のピンチを凌いでキープしたチチパスが続くレシーブゲームでもうひとつセットポイントをセーブして5-5に追いついたことで流れが変わった。

「今日は奮闘しなければならなかった。これまででもっともクレージーなカムバック劇のひとつだった」とチチパスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「試合中はずっと彼(アルナルディ)のほうに勢いが傾いているようだった。僕はベストを尽くして相手を動かそうとしているのに全然うまくいっていない感じだったから、凄くイライラしてしまったよ。何とか巻き返すことができたのはメンタルのおかげだ。第2セット3-5のときでさえ挽回できると感じていたからね」

 チチパスは次のラウンドで、第21シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を6-3 6-3 6-1で破って勝ち上がった第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。両者は昨年の大会でも準々決勝で対決し、アルカラスが6-2 6-1 7-6(5)で勝っている。

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写真◎Getty Images

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