フリッツが初のグランドスラム決勝でストレート負けも「これを繰り返すことは可能だと感じている」 [USオープン]

写真は男子シングルス表彰式で準優勝プレートを受け取るテイラー・フリッツ(アメリカ/左)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が第1シードのヤニク・シナー(イタリア)に3-6 4-6 5-7で敗れはしたが準優勝を飾った。

 ワンブレーク差で第1セットを先取したシナーは5-4からブレークに成功して第2セットも連取したあと第3セットで3-5とリードを許したが、そこから最後の4ゲームを連取して2時間16分で勝利を決めた。

「もちろんいいこともたくさんあったし、落ち着いたら決勝に進出できたことなどについて喜ぶことができるだろう。でも今は自分のプレーや特定のショットに相当がっかりしている。最悪だよ。自分のプレーに腹が立つし、多くの人々を失望させてしまったように感じている」とフリッツは試合後の記者会見で語った。

「今週は安定したプレーができたけど、自分らいいプレーができたのが一番大きなことだと思う。一度も信じられないようなプレーをしたりとんでもないショットを決めたと思ったことはなかったしね」

 今大会で過去4戦全敗だったグランドスラム準々決勝の壁を突破した26歳のフリッツは、立ち止まることなく決勝の舞台に辿り着いていた。USオープンの同種目で地元アメリカ勢が優勝したのは、2003年大会のアンディ・ロディック(アメリカ)が最後となっている。

「まだ改善の余地がたくさんあることはわかっている。初めてATPポイントを獲得したりチャンレンジャー大会で初めて勝ったときや初めてベスト16に進出したときなど、ひとつ何かを成し遂げたらもう一度できるという自信が持てるようになる」

「ここまで辿り着いたのは素晴らしい気分だ。いいプレーができているし、自分らしくプレーしている。これを繰り返していくことは可能だと感じている」

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写真◎Getty Images

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