左脚の痛みを乗り越えた37歳ジョコビッチがアルカラスを倒して3年連続12回目のベスト4進出「今日が決勝だったらよかったのに」 [オーストラリアン・オープン]

写真は準々決勝勝利後にオンコートインタビューを受けるノバク・ジョコビッチ(セルビア/左)とインタビュアーのジム・クーリエ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を4-6 6-4 6-3 6-4で倒し、3年連続12回目のベスト4進出を決めた。

 2-0とリードした直後に追いつかれたジョコビッチは4-4からサービスダウンを喫して第1セットを落としたが、似たような展開で5-4からブレークに成功して第2セットを取り返すと常に先行しながら続く2セットを連取して3時間37分で試合を締めくくった。

 オープン化以降の同大会で37歳以上の選手が同種目の準決勝に進出したのは、ケン・ローズウォール(オーストラリア)とロジャー・フェデラー(スイス)に続いてジョコビッチが3人目となる。

 第1セット4-5のチェンジエンドでメディカルタイムアウトを取ったジョコビッチはコート外で左脚の上部にテーピングを施して戻ってきたが、気にする素振りは見せながらもプレーに影響は見られなかった。

 記者がセルビアのファンを揶揄い自分にも侮辱的発言をした件で公式放送局側の謝罪があったため試合後にオンコートインタビューに応じたジョコビッチは、「カルロスに最大限の敬意と賞賛を送りたい。彼は素晴らしい奴である上に優れた競技者だ。史上最年少の世界ナンバーワンでグランドスラム大会で4つのタイトルを獲っており、今後も更に活躍するだろう」と相手を称えた。

「正直に言って、今日が決勝だったらよかったのにと思う。これまでプレーしたもっとも壮観な試合のひとつに入るだろう」

 インタビュアーのジム・クーリエ(アメリカ)にメディカルタイムアウトについて聞かれたジョコビッチは、「(服用した)薬が効き始め、間違いなく役に立った。第2セットを落としていたらプレーを続けていたかわからないけど、だんだん調子がよくなっていった」と答えた。

「第2セット終盤に凄くいいゲームができた。アルカラスが躊躇っているのがわかったから、そこに付け込むことができた。調子も動きもどんどんよくなっていった。痛みを感じたのは第2セットだけで、終盤は気にならなかった。薬の効き目が切れる明日の朝に実際の状態がわかるだろう。今はこの瞬間と勝利を楽しもうと思う」

 ジョコビッチは次のラウンドで、第12シードのトミー・ポール(アメリカ)を7-6(1) 7-6(0) 2-6 6-1で破って勝ち上がった第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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