イーメル兄弟のツアーレベル初対決は兄のエリアスに軍配「今日は負けたとしても幸せだったと思う」 [ATPストックホルム]

写真は2023年デビスカップ・ファイナルズでのエリアス・イーメル(スウェーデン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNPパリバ・ノルディック・オープン」(ATP250/スウェーデン・ストックホルム/10月13~19日/賞金総額70万6850ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で、エリアス・イーメル(スウェーデン)がミカエル・イーメル(スウェーデン)とのワイルドカード(主催者推薦枠)同士の兄弟対決を6-2 7-6(4)で制した。

 ふたりが国際大会でプレーしたのは3度目で兄のエリアスが3連勝を飾ったが、ツアーレベルで戦ったのは初めてだった。

 8月以降8連敗中だったエリアスは相手のサービスゲームを2度破って第1セットを先取し、すべてサービスキープで進んだ第2セットのタイブレークで迎えた2度目のマッチポイントをものにして1時間30分で勝利を決めた。

 2023年に世界ランク自己最高50位をマークした弟のミカエルは同年に競技外のドーピング検査を3回受けなかったことで18ヵ月間の出場停止処分を受けると7月に現役引退を発表したが、考えを改めて処分が明けた今年の1月に復帰していた。

 試合を終えてネット際で抱擁を交わしたあとエリアスはオンコートインタビューで感極まった様子を見せ、「今日は負けたとしても幸せだったと思う。普段は泣いたりしないんだけど、何が起きているのかわからない…」と語った。

「最初の数ゲームはお互いに緊張していたけど、徐々によくなっていった。ミカエルは戦術家だから第2セットで一度でもブレークされていたら取られる可能性があるとわかっていたけど、今日は本当にいいサービスを打つことができた」

 イーメル兄は次のラウンドで、前日に第5シードのタロン・グリークスプア(オランダ)を6-3 6-7(6) 7-6(5)で破って勝ち上がったジェイコブ・ファーンリー(イギリス)と対戦する。

 そのほかの試合ではマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、トマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)、カミル・マイクシャク(ポーランド)、元世界ランク3位で2014年USオープン優勝者のマリン・チリッチ(クロアチア)が2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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