「もう行っていい?」大坂なおみが初戦敗退 [ウインブルドン初日レビュー]

 その少しあと、大坂はコーチのサーシャ・バインと袂を分かった。「私は自分の幸せより成功を優先させることはない、ということだと思う」とその理由について話したが、それ以上の説明はなかった。

 それは少なくとも、興味深いタイミングだったと言える出来事だ。月曜日に、最近の成績とバインとの別離との間に相互関係があると思うかと聞かれた大坂は、「関係があるとは思わない」ときっぱり答えていた。

 今、新ナンバーワンのアシュリー・バーティ(オーストラリア)の背後でランキングを一段落とした大坂は、39位のプティンセバに対する試合での自分の最大の問題は、(ショットの)正確さだと考えていた。その試合で大坂は、プティンセバよりも31本多い38本ものアンフォーストエラーをおかしていたのだ。

「練習では悪くなかったから、今日はいいプレーができて然るべきだったのに、と感じている」と大坂は試合後にコメントした。彼女は先月の前哨戦のグラスコートでの敗戦を含め、プティンセバとの対戦成績を0勝3敗とした。

「試合では、何が起こるかは決してわからない」と大坂は言うが…。

 2019年の大坂の9回の敗戦のうち8回は、トップ20以下の選手に対するものだった。

 当然ながら、大坂の機嫌はプティンセバのそれとは対照的だった。

 記者に、どうして大坂に対してこれほど多くの成功をおさめているのかと尋ねられたプティンセバは、「私の秘密をあなたたちに教えたりはしないわ」と言ってから大笑いした。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles