「もう行っていい?」大坂なおみが初戦敗退 [ウインブルドン初日レビュー]

40歳にしてまだ勝ち続けるカルロビッチ

 40歳になっても、イボ・カルロビッチ(クロアチア)は、速度を遅くする兆しは見せていない----特に彼がサービスを打つときには。

 身長211cmのカルロビッチはこの日、20本のサービスエースの力を借りてアンドレア・アルナボルディ(イタリア)を6-4 6-4 7-6(4)で下し、1975年以降でウインブルドン男子シングルス本戦の試合に勝った――それどころか単に試合をしたというだけでもそうだが――最年長の選手となった。

 その落雷のようなサービス同様、白髪が増えつつあることで知られるようになってきているカルロビッチにとって、またもの年齢面での記録だった。5月にカルロビッチは、フレンチ・オープンで勝ったここ6年でもっとも年齢の高い選手となっていた。

イボ・カルロビッチ(クロアチア)、2018年ウインブルドンで撮影(Getty Images)

「そうだな、それは僕が年をとっているということだ」

 これらの記録の重要性について聞かれたとき、カルロビッチはこう冗談を飛ばした。

「明らかに、これほど長くプレーを続けられるというのはある種の成果だよ」

 彼はもうひとりの40過ぎの選手がグランドスラム大会で勝つのに、さらに40年近くかかりはしないだろうとほぼ確信していた。ロジャー・フェデラー(スイス)は8月8日に38歳になる。

「今は皆がコート外で多くのトレーニングを行っている。おそらく80年代は、そこまでではなかっただろう」とカルロビッチは言った。

「だから今、選手たちはキャリアを延長させることができる。38、39歳でまだ勝てるなら、やめたりはしないだろう」

 カルロビッチはサーブ&ボレーを行う選手で、昨今はほかのほとんどの選手たちがこのプレースタイルを使ってはいない。だが、このプレースタイルはウインブルドンのグラスコートにはよく合っている。月曜日に彼は一度も相手にブレークポイントを与えることなく、勝利をつかんでいた。

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)(写真◎小山真司)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles