6-1 5-1から崩壊したムラデノビッチ「もっとも辛い敗戦」 [USオープン]

今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の大会3日目は、トップハーフの男女シングルス2回戦と男女ダブルス1回戦が行われた。

 これはかなり際立ったカムバック劇だとも、途轍もなく酷い崩壊だとも言えた。それは視点による。

 第30シードのクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)はバルバラ・グラチェワ(ロシア)に対する2回戦で6-1 5-1とリードし、勝利に向けて自分のサービスゲームに入った。そしてそこで勝利を決めることができず、そのすぐあとに迎えた4つのマッチポイントをものにできなかっただけでなく、どうしたことか彼女はその試合に負けたのだ。

 世界ランク102位で20歳のグラチェワは、何とそこから巻き返して1-6 7-6(2) 6-0で勝利をもぎ取ったのだった。

USオープン2020|トーナメント表

「間違いなく、これは私がキャリアで経験した中でもっとも辛い試合であり敗北だったわ」とムラデノビッチはコメントした。

 彼女のマッチポイントは、第2セット5-2からのグラチェワのサービスゲームで訪れた。ムラデノビッチは0-40から3つのマッチポイントをつかみ、それからアドバンテージでもう1本手にしたが決めきれなかった。そしてそのあとはもう、2度とそこまで勝利に迫ることができなかった。

 驚くべき勝利を挙げたグラチェワは次のラウンドで、カテリーナ・ボンダレンコ(ウクライナ)を6-3 6-4で破って勝ち上がった第8シードのペトラ・マルティッチ(クロアチア)と対戦する。

「彼女は勇敢で、思い切ってショットを打ってきたわ」とムラデノビッチはグラチェワについて語った。彼女はITFの大会で7勝を挙げているが、初のグランドスラム本戦に挑戦中の新人だ。

「5-2の場面から、私はゆっくりと崩れていくのを感じ始めたの。私はただ、崩壊した。タンクの中にはもう何も残っていなかったわ」

 ムラデノビッチは新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性を示したブノワ・ペール(フランス)と接触したため、大会に残ることは許されたものの厳格なプロトコルを課せられた選手のひとりだった。ペールは男子シングルスに第17シードで出場予定だったが、欠場を余儀なくされた。

 1回戦に勝ったあと、ムラデノビッチはこれらすべてのエピソードは本当に対処が難しいと打ち明けていた。水曜日に起きたこの崩壊のあと、彼女は「肉体的にも精神的にも、私は完全に疲れきっている。どんどん悪くなっていくばかりだわ」と弱音を吐いた。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はオーストラリアン・オープンでのクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)(Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録