コロナ禍からテニスが再開するときの問題とは?
ここからは、いくつかの問題について考察していこう。
少ない観客
全米テニス協会(USTA)はUSオープンが無観客開催となることを決定事項としたが、フレンチ・オープンおよびATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)のふたつのツアーは、少なくとも人数を押さえた観客を迎える可能性を否定していない。
実際フランス政府は19日に、7月11日以降はフランスでのスポーツイベントで5000人までの観客を許可し、8月半ば以降の数については7月中旬に見直すと発表している。
賞金の減少
WTAは大きな大会で、観客ありの場合には賞金を30%減に、無観客の場合には40%減にするという。ATPマスターズ1000の大会も、類似した賞金の減額を行うことになるだろう。
一方でWTAは規模の小さい大会での減額を少なめに抑え、もっとも低いレベルでは18%減としている。ATPの小さい大会での減額の割合は、もう少し高くなると見られている。
チケット販売やホスピタリティなどからくる収益の喪失の意味するところは、大幅な収益の減少だ。USオープンの純利益は「約80%減少」し、4000万ドルになるとUSTAの最高責任者(CEO)であるマイケル・ドース氏はAP通信に語った。彼はプレーヤーの報酬について、9%減になるだろうと言及した。
ランキングポイント
WTAとATPは3月にツアーが休止した時点で凍結されているランキングについて、どのように取り扱うかをまだ決めていない。その決定は、プレーが実際にいつ再開されるかを基盤に行われるだろう。
旅行とテスト
テニスは原則的に、選手たちが国から国へと移動する。このような極めて国際的なスポーツがどのようにしてやっていけるのか、誰にもはっきりとは分からない。
USTAの原案は、世界中からチャーター便を手配して選手たちが出発前にウイルス検査で陰性であることを確認するというものだった。しかし代わりに選手たちが自分たちで移動し、到着時に新しく大会ディレクターに就任したステイシー・アラスター氏が『USオープン・ワールド』と名付けた場所で検査を受けさせるということを決めた。
検査と安全の手順について、今のところATPとWTAは公式に発表していない。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
※写真はブリスベンの大会でのマディソン・キーズ(アメリカ)(Getty Images)
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