夏場に気になる“汗の匂い”、対処法を教えます!

 シューズは汗をかいた状態にしておくと雑菌が繁殖して臭いが出てきます。理想的なケア方法は、シューズ用の除菌消臭スプレーをかけて外に出しておき、乾燥させることです。日に当てても型崩れや色落ちなどの心配がない素材であれば、ベランダなどに置いて天日干しが一番いいです。直射日光がダメなら風通しのよい玄関がいいと思います。部活動で履いて部室に置きっぱなしの学生も多いと思いますが、湿気の多い室内よりも外に干したほうがいいです。

 乾燥、除菌をしていても、臭いがついてしまうことがあります。乾いていても臭いがするなら、菌は関係ありません。臭い分子がシューズに付着しているから臭うのです。布や繊維に付着した臭い分子を取り除くには「ベイクアウト」という方法を使います。臭い分子は高温多湿にすると、活発になって出ていく性質があります。スプレーなどで水をシューズにかけて、ドライヤーを当てて乾かすと、強烈な臭いのするシューズでもほとんど落ちます。汚れも臭いの原因になるので、シューズをきれいに保つことも大事です。

写真はイメージ

 消臭だけのスプレーや消臭ボールは、香りが消えたときに深い臭いが出てきてより不快感が増します。除菌もできるスプレーがいいでしょう。消臭ボールよりも、炭、新聞紙のように吸湿効果のあるもの、丸めたアルミホイルや10円玉のように除菌効果のあるものを入れたほうが効果的でしょう。

 5本指ソックスのほうが足の指と指の間の汗を吸収してくれるので、消臭効果があると思います。今回、実験もしました。普通のソックスで1時間プレーしたあとのシューズAと、5本指ソックスで1時間プレーしたあとのシューズBのプレー後の臭気を機械と私自身の鼻で比べました。数値が高いほど臭気は強いですが、臭気の質は計測できません。実験の結果、臭気自体は5本指ソックスのほうが少し強かったですが、実際に自分の鼻で嗅いだときは、普通のソックスのほうが窒素化合物系の臭いがして、不快指数が高かったです。

 角質の表皮細胞は新陳代謝で剥がれ落ち、大量の垢が発生し、その垢を栄養源にして雑菌が活発になって臭いが発生します。ですから、角質のケアをしたほうが臭いは抑えられます。

 サンダルは通気性がよいので、密閉性の高い普通の靴に比べて臭くなりにくいです。現在多くの人が愛用するサンダルはサイズが細かく分かれていないため、大き目のサイズを履く方が多いのではないでしょうか。足とサンダルが歩くたびにずれて、その摩擦熱が汗を誘発して雑菌が出てくると思います。そのため、長い時間履いていると、摩擦であとから臭うのでしょう。足にピッタリのサンダルを履けば、その臭いが発生しにくくなると私は予想します。また、私自身はサンダルのときも靴下を履くことで臭いを抑えています。

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