夏のテニスは「熱中症」と「紫外線」に要注意!
侮れない紫外線、アルコールの罠
〈紫外線から身体を守ろう〉
女性の方は最近の美白ブームもあって注意している方が多いですが、男性はまだまだ皮膚への意識が薄く、炎天下で上半身裸になって練習している人もいるようです。過度な長期間の日焼けは皮膚がんの原因にもなります。
紫外線の影響が強いオーストラリアなどでは皮膚がんの患者数が増えていると言われています。真夏に長袖のシャツを着用しましょうとは言いませんが、せめて帽子をかぶり、日焼け止めを塗るなどの対処はするべきでしょう。
〈目への影響〉
目の過度な紫外線への曝露は、白目の組織の細胞が異常に増殖して黒目に食い込んでしまう翼状片、中高年以降の失明の原因のひとつである加齢黄斑変性症、白内障などの目の病気の原因になると言われています。紫外線から目を守るためにも帽子やサングラスの着用は効果的です。特に太陽の照り返しの強いハードコートでは必須でしょう。
また、目に強い光を受けると太陽が当たっていなくても皮膚にメラニン色素が生成される(=色が黒くなる)ということも最近わかってきています。美白を目指す女性の皆さんには要注意な情報かもしれません。ジュニアたちがサングラスをかけてプレーするというのは難しいかもしれませんが、肌だけでなく目も紫外線から守らなければいけないことは憶えておいてほしい知識です。
〈アルコールと脱水〉
テニスのあとの渇いたのどに一杯目のビール、美味しいです。でも、そのために水分補給を我慢してプレーしている方はいませんか? 水分が不足するだけで脱水になるのに、そこにビールを流し込んだらどうなるでしょう? アルコールは加水分解といって身体の中で分解されるとき、身体の中の水分を使うのです。飲み過ぎるとのどが渇いて水分が欲しくなるのはそのためです。
身体の水分が減った状態にアルコールが入ると、身体はさらに脱水状態になります。中高年の方ならば心筋梗塞、脳梗塞につながるケースもあるので注意しましょう。運動後、アルコールを飲む前にしっかり水分補給をしておくこと、飲んだあとにはそれ以上のアルコール以外の水分を摂る必要があります。
◇ ◇ ◇
いろいろと書きましたが、大切なのは、いつもの自分の状態を知っておくことです。体温、体重、尿の色、朝起きたときの脈拍数……そして体調管理と暑熱や紫外線への万全の対策。そうしたことを実践しておけば、真夏にも万全に楽しくプレーすることができるのではないでしょうか。
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