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2020-05-02

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10の戦術的ミスとそれを避ける方法_vol.02_トッププレーヤーたちの失敗に学ぶ

テニマガ・テニス部

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相手のパワーを吸収して
よりスピンを増して逆襲を
狙うフェデラーとナダル

　ロジャー・フェデラー（スイス）やラファエル・ナダル（スペイン）も、これらの重要なステップの幾つかを踏んでいる。しかし、この超自然的なまでに身体能力の発達したふたりのチャンピオンは、より野心的かつアグレッシブだ。

　彼らは、単にミスを避けてボールを深く返すことで満足しようとはせず、できるだけ『カウンターアタック』――つまり逆襲をしたいと思っている。それゆえ、このふたりは、自分の通常のラケットヘッドスピードを減速させないことが多い。フェデラーとナダルは、主としてトップスピンの度合いを増すことにより、向かってくるパワーを巧みにコントロールすることができているのだ。

　あなたがロジャーやラファなみの才能に恵まれていたり、並外れたハンド・アイ・コーディネーションと柔らかな腕の持ち主であるならそれは素晴らしいことだが、そうでなければ、ラドバンスカ、ケルバー、ウォズニアッキらの戦法や技術を真似ることが得策だろう。

ラファエル・ナダル

ロジャー・フェデラー／フェデラー（写真下）やナダル（写真上）は、相手のパワーを吸収しつつ、ラケットのヘッドスピードを減速させることなく加速して、よりスピンを増やしてボールをコントロールしている

対戦相手のもっともパワフルなショットに対して、負けずに強く打ち返そうとし、ミスを繰り返すプレーヤーへ。対戦相手のパワーが自分のパワーに加わると、パワーは増大し、コントロールが難しくなるということを、もっと認識すべきだ。

次ページ　>　戦術的ミス｜6｜ボールのプレースメントでラインぎりぎりを狙いすぎる/狙わなすぎる

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