プレーヤーはコーチは、コートで何を見て何を探ればよいのか?_クリス・ケイチェル第1弾

クリスの目
何事も当然と思わない

 プレーヤーに一度伝えたからわかってくれるだろうと思ってはいけません。何度も繰り返すことから引かないことです。

シンプルな伝達

 多くの言葉を語りすぎることで選手が消化不良を起こすことがあります。できるだけシンプルな言葉で伝えましょう。

前向きな評価

 選手がいけると思って打ったダウン・ザ・ラインが、結果的にアンフォーストエラーになってしまいました。しかし、それが正しい選択であれば、前向きに褒めてあげてください。

柔軟性

 体ではなく、頭の柔軟性が必要です。難しい状況のときほど、何ができるのかを考えます。常に柔軟に対応することが大切です。

目の基準

 オーストラリアテニス協会でタレント発掘のプログラムに従事していたときのことです。様々なテストを行い、その結果はもちろん重視しましたが、最後の判断のときに私は自分の着眼点を大事にしました。

 着眼点は2つあって、ひとつは「2バウンド」で、もうひとつは「0-40」です。

 ウォーミングアップのときに2バウンドするプレーヤーは即NOでした。ボールに飛びつく瞬発力がなかったり、一球を大事にしようという気概もなかったり。それだけでも可能性があるかどうかがわかります。それから0-40のときに1ポイントを死に物狂いで何とかしようとするかどうかを見ました。すぐに諦めたり、捨てたりするプレーヤーは、それまでにどういうふうに育ってきたかが見えてきます。私は間違っていないと思います。

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