覚えたいのはナチュラルスピンサービス「ドリル50|超基礎編」_ドリル46-50「加速編」【本誌連動動画】

テニスマガジン2020年9月号の巻頭技術特集は、堀内昌一先生(亜細亜大学教授 / テニス部監督)がナチュラルスピンサービス(自然な回転がかかったサービス/サービスの基本となる打法)を覚えるためのドリルを〈50〉指導しています。ここに紹介する動画(10分37秒)は、そのうちのドリル46から50まで、「加速編」です。動画の詳しい解説は前述のテニスマガジン2020年9月号に掲載しています。テキストと動画は連動していますので、あわせてご覧ください。(編集部)



加速編

ドリル46|ステップサービス(台乗り)

 
 ナチュラルスピンサービスはクローズドスタンスで斜め上方向にスイングを加速します。そこで、ここでは傾斜のある台(車止め)を後ろ足で踏み、下半身の力を大きく使って斜め上方向へジャンプするとともに前進します。下半身からの連動性が大きなパワーをつくり、スイングを加速していきます。

 もうひとつ台を使った練習を紹介します。こちらは前足を台に乗せてテークバックをします。フォワードスイングへ切り返すときに後ろ足で地面を蹴って、両足で台に乗ります。身体を高く上げる感覚が理解できます。フォワードスイングでラケットは加速してインパクトに向かいます。


ドリル47|ダブルニージャンプサービス


 下半身から力をもらってラケットは加速します。そこでサービスを打つ前に、膝を高く上げてジャンプするダブルニージャンプを2回連続で飛び、そのあとすぐにサービスを打ちます。ダブルニージャンプをすることによって下半身に刺激が入っていますから、その刺激を生かして、サービスでも地面を強く蹴り、大きなパワーを生み出すようにします。


ドリル48|両足閉じサービス


 正面を向いて両足を閉じ、身体のひねり戻しを大きく使ってサービスを打ちます。両足を閉じると身体が一本の軸になるため、正しく動作をしないとバランスが崩れます。

 スイング前、スイング後に真っすぐに立っていられるように、正しいスイング軌道を確保してください。腕は斜めにバンザイしたところを通ります。そこを通るとスイングは加速して、スイング後もバランスが崩れません。

ドリル49|叩きつけサービス


 スイングを加速していく中で一番力が入る打点を見つけます。サービスをサービスボックスに打つのではなく、自分が立っている場所のすぐ前に叩きつけます。手前にバウンドさせるには、打点を前にしなければいけません。

 スイングを加速させるには正しい腕の通りa道を確保する必要があります。斜めにバンザイしたところが、正しい腕の通り道です。どれだけ大きなパワーが出せるか挑戦してください。パワーを引き出す練習にもなります。


ドリル50|3度ランニング腕振り + サービス

 
 サービスの構えから3回ランニングポーズで腕をしっかり振り、そのあと、ゆったりとサービスを打ちます。

 サービスの切り返しでトスアップした腕を下に下げてしまい、身体が上に上がっていかずパワーが出せないプレーヤーがいます。女子選手に多い間違いです。切り返しではエネルギーをインパクトに向けて上に伝えたいので、トスアップの腕は肘を引いて、代わりに利き手が上に上がってくるサポートをします。

 そこでランニングポーズです。切り返しでは空中でランニングポーズのように右手と左手を入れ替えてスイングを加速させ、エネルギーを伝えます。

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