ズベレフが腰を痛めてメドベージェフに惜敗、決勝はロシア対イタリア [ATPカップ]

写真はメディカルタイムアウトを取って治療を受けるアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)

2020年に新設された世界テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・メルボルン/2月2~6日/賞金総額750万ドル/ハードコート)の大会5日目のデイセッションは準決勝の2対戦が行われ、シングルス2勝を挙げたロシアとイタリアの勝利が決まった。

 ロッド・レーバー・アリーナはロシア(グループD1位)がドイツ(グループA1位)を2勝1敗で、ジョン・カイン・アリーナではイタリア(グループC1位)がスペイン(グループB1位)を3勝0敗で下してそれぞれ決勝進出を決めた。

 アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がダニール・メドベージェフ(ロシア)とのエース対決で、腰を痛めるアクシデントが起きた。ズベレフは治療のために一度コートから出たあとにファイナルセットに持ち込んだがメドベージェフに敗れ、ロシアの決勝進出が決まった。

 メドベージェフはズベレフの粘りに手こずりマッチポイントで2度ダブルフォールトをおかしたが、最終的に3-6 6-3 7-5で振りきった。その前の試合ではアンドレイ・ルブレフ(ロシア)がヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を3-6 6-1 6-2で下し、ロシアが王手をかけていた。

「クレイジーな試合だった。不満な点も多かったけど、勝ててよかったよ。一番大事なのはロシアのために勝って決勝にいくことだ。ズベレフが第2セットに入ってサービスを思い切り打てなくなり、動きが遅くなったから助かったよ。第3セットは楽勝かと思ったけど、彼が調子を取り戻したようだ。粘り強く戦うしかなかった」とメドベージェフは試合を振り返った。

 一方のイタリアはファビオ・フォニーニ(イタリア)がパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-2 1-6 6-4で、エース対決ではマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)がロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を6-3 7-5で退け、前年準優勝国のスペインを倒した。

 世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)は大会を通して腰の痛みのために試合に出場しなかったが、オーストラリアン・オープンには問題なく出場できそうだ。彼はそこで、21度目のグランドスラム制覇を狙う。(APライター◎ジョン・パイ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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