内山靖崇プロが教える「周囲と差をつけるためのウォーミングアップ」【記事&動画】

厳しい世界に身を投じているからこそ準備運動の大切さが身にしみてよくわかる。フィジカル・シリーズの第14回は、内山靖崇プロが普段から行っているウォーミングアップメニューを紹介しよう。テニスの練習前、または試合会場で、この動画を見ながらウォーミングアップをすすめてほしい。(テニスマガジン2021年3月号掲載)

指導◎内山靖崇

うちやま・やすたか◎1992年8月5日生まれ。北海道出身。IMGアカデミーへの留学を経て2010年に世界スーパージュニアで単複優勝。11年にプロ転向すると13年にデ杯デビュー。17年の楽天オープンではマクラクラン勉とのダブルスでツアー初優勝。19年はツアーで2度のベスト8入り、ウインブルドンでグランドスラム本戦初出場を果たすなどして世界ランクでもトップ100入りをマーク。自己最高は単79位(19年11月4日付)、複102位(18年8月20日付)。最新ランクは単104位、複489位(21年1月11日付)。積水化学工業所属

写真◎川口洋邦 取材協力◎スポル品川大井町

ボールを打たないところで
周囲と差をつけていこう!


 ジュニア時代はどうしてもボールを打ちながら「どのようにしてうまくなるか」ということだけを考えると思うし、僕もそうしていました。でも振り返ると、そういった成長期の世代は周囲の子たちもたくさんボールを打つ練習をしていますし、技術面であまり差が出ないのではないかと思います。

 これは大人になってもそうなのですが、レベルが高くなったり、うまくなればなるほど相手との実力差が出づらくなるものです。差が出るとしたら、ケガで思うようにプレーができなくなったとき。結局、ケガしない身体をつくれるかどうかが重要なのです。

 ウォーミングアップやクールダウンは年齢に関係なく、日常的に続けることで効果が出始めます。でも、大人になってからだと限界もある。 僕も小さい頃はそういった知識を持っていなかったので、今でも身体は硬いほうですが(笑)、例えば将来プロを目指すジュニアが今から徹底すれば、大人になったときに大きな差となって現れると思います。

 どのジュニアも必ず壁にぶつかる時期が来ると思いますし、そういったときに技術だけを見つめ直すのではなく、例えばウォーミングアップやクールダウンを見直してみるのもいいと思います。少し視点を変えることで新たな発見もあるでしょう。ボールを打たないところでも周囲と差をつけるチャンスがあるーーそう思いながら、これから取り組んでみてください。



CHECK!
世界のトップ選手ほど 準備に時間を割く

 僕もデビスカップに参加するようになってから錦織圭選手といった先輩たちから試合前の過ごし方を学びました。トップ選手ほど「ウォーミングアップにこれだけ時間をかけるんだ」と驚きます。フューチャーズよりもチャレンジャーに出る選手、チャレンジャーよりもツアーに出る選手のほうが入念に準備しています。練習コー トに立つときにはどの選手も汗をかいた状態で、それが当たり前の世界です。準備がいかに大切であるか思い知らされます。

CHECK!
動的ストレッチを行う距離の目安はベースライン幅

 動きを入れながらのストレッチなので、目安となる距離が必要です。僕の場合、コート上だとベースライン幅(ダブルスライン含む)の距離でひとつのメニューを行うようにしています。

CHECK!
ダッシュのやりすぎに注意

 あくまでもウォーミングアップです。 僕の場合はウォーミングアップだとダッシュの本数は3~4本ほど。ベース ラインから相手のサービスラインほどの距離(だいたい16~17m)を3~4回程度走っています。ウォーミングアップは練習や試合で効率よく動くために行うもの。疲れすぎない程度に行うことを忘れないでください。

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