ズベレフが4強入り、6度目の優勝を目指したナダルにクレーコートで初勝利 [マドリッド・オープン]

写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/5月2~9日/賞金総額322万6325ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がラファエル・ナダル(スペイン)に対するクレーコートでの連敗を終わらせ、ナダルが目指していた6度目の優勝を阻止することに成功した。

 第5シードのズベレフは第1シードのナダルを6-4 6-4で下してグランドスラム大会を20回制した偉人に対する3連勝を決めたが、クレーコートで勝ったのは初めてだった。彼がこれ以前にナダルから挙げた2勝は、室内ハードコートでのものだった。

「ラファをクレーコートで倒すというのは、我々のスポーツにおいてもっとも難しいことなんだ。それをやってのけた選手はあまりいないからね。僕にとって、今週はここまでのところ本当に信じられないようなものだった。今は信じがたいほど素晴らしい気分だよ」とズベレフは語った。

 第1セットで2-4とリードされたズベレフはそこから2度のブレークに成功し、第2セットでも一度ナダルのサービスゲームを破った。彼は試合を通し、相手には2回しかブレークチャンスを与えなかった。

「このようなスピードが出るコンディションで世界最高の選手のひとりと対戦するのは、自信を持ち続けることが非常に難しい。僕も努力したけど、今日はサービスをコントロールするのが難しかったよ。彼がよくやったというべきだね」とナダルはコメントした。

 フレンチ・オープンで14回目の優勝を目指して準備を続けているナダルはクレーコートシーズンでスローなスタートを切ったあと、少しずつ調子を上げているところだった。彼はモンテカルロの準々決勝でアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に敗れ、そのあとバルセロナ決勝ではステファノス・チチパス(ギリシャ)との接戦を制して今年最初のタイトルを獲得していた。

 ズベレフは次のラウンドで、ビッグサーバーのジョン・イズナー(アメリカ)を3-6 6-3 6-4で破って勝ち上がった第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦する。両者は2018年大会の決勝で顔を合わせ、ズベレフがストレートセットで勝っていた。

 そのほかの試合では第8シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が第16シードのクリスチャン・ガリン(チリ)を5-7 6-3 6-0で、キャスパー・ルード(ノルウェー)はアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を7-5 6-1で下し、勝ち上がった両者の準決勝での対戦が決まった。

 2週間前のベオグラードで今季初タイトルを獲得したベレッティーニが連勝を「7」に伸ばし、ルードはモンテカルロとミュンヘンに続いて3大会連続で4強入りを果たした。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(APライター◎テレス・アゾーニ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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