セレナが厳しいトレーニングを経てオーストラリアン・オープン敗退後の復帰戦に臨む

写真はメルボルン・パークで練習中のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)(Getty Images)

3ヵ月前にオーストラリアン・オープンでセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が敗れた際に感情的なジェスチャーを見せたとき、彼女が引退を考えているのではないかとの憶測が飛び交った。しかしそのような心配は、もはや忘れるべきだろう。

 オーストラリアン・オープン準決勝で大坂なおみ(日清食品)に敗れたのを最後に大会ではプレーしていなかったものの、セレナはクレーコートで「非常に厳しい」集中練習を行ってきた。彼女は今、マーガレット・コート(オーストラリア)の持つグランドスラム最多優勝回数「24」の記録探求において「新たなスタート」を切る準備が整っているようだ。

 今月末のロラン・ギャロスに向けてギアを上げるために今週のローマで復帰する準備をしてきたセレナは、ここ最近のトレーニングプランについての詳細を説明した。

 まずは母国アメリカのクレーコートで練習した期間があり、それに彼女のコーチであるパトリック・ムラトグルー氏が運営するフランスのテニスアカデミーのレッドクレーでの2週間半のトレーニングが続いた。

「そんな訳で私たちは数週間に渡る強度の高い集中トレーニングを行ったの。非常に厳しい練習だったわ。いい感じよ…。できればここでいくつかいい試合ができるといいわね。それからもうひとつのグランドスラム大会に臨むつもりよ。いつもワクワクするわ。いずれにしても、私の準備は整うと思っている」とセレナは語った。

 コートの最多記録に追いつくためにグランドスラム大会であとひとつだけタイトルが必要な39歳のセレナはファンに向けて、彼女がソーシャルメディアでテニスの情報をあまりシェアしないことについて心配しないようにと伝えた。

「私はあまりスポーツに関するコンテンツを載せないから、人々は私がプレーをしているのか疑っていると感じているの。だけど私はいつもプレーしており、ただ見えないだけなのよ」と彼女は話した。

「私は自分がやってることを見せない。常に自分の意図や計画を明かす訳ではないわ」

 ローマで4度の優勝経験を持つセレナは、フォロ・イタリコでの初戦でナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)と対戦する。ポドロスカは1回戦で、ラウラ・シグムンド(ドイツ)を2-6 7-6(3) 6-1で破って勝ち上がった。

 第2シードの大坂なおみ(日清食品)と同じクォーター(ドローの4分の1)に入っているセレナは、第8シードとして1回戦をBYEで免除されている。

「リフレッシュして活力ある状態で新たなスタートを切るのはいいことだけど、そうするのは容易なことじゃないわ」とセレナはコメントした。

 セレナはまた、新型コロナウイルス(COVID-19)のプロトコルのために3歳の娘を一緒に連れて行けなくとも東京オリンピックでプレーするかと尋ねられた。

「私は娘なしで24時間を過ごしたことがないの。この事実がその問いに対する答えよ。私たちは親友なの」とセレナは答えた。

「東京は去年のはずだったのに今年になり、それからパンデミックが続いて考えることがたくさんあるからあまり考えていなかったわ。それからグランドスラム大会があるし、本当に多くのことがあるのよ。だから本当に日々対処してきた感じね。間違いなく私は次の動きを見極めていく必要があるわね」(APライター◎アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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