お馴染みの顔がひしめくブロックに入ったセレナは初戦でベグと対戦 [フレンチ・オープン]

写真は会場で練習中のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ/左)とコーチのパトリック・ムラトグルー氏(Getty Images)

今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月30日~6月13日/クレーコート)のドロー抽選が行われ、男女シングルスの組み合わせが発表された。

 グランドスラム大会シングルス優勝回数でマーガレット・コート(オーストラリア)の持つ史上最多記録「24」を追い求めているセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、お馴染みの顔がひしめくクォーター(ドローの4分の1)に入った。

 セレナが勝ち上がれば3回戦でグランドスラム大会優勝歴3回を誇る第27シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)、4回戦でウインブルドンを2度制した第11シードのペトラ・クビトバ(チェコ)、準々決勝では第3シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)か2012年と13年にオーストラリアン・オープンで2連覇を達成した第15シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と対決する可能性がある。

 シード勢が順位通りに勝ち上がった場合、そのほかの女子シングルス準々決勝は2019年大会でグランドスラム初制覇を果たした第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)と第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、第2シードの大坂なおみ(日清食品)と第6シードのビアンカ・アンドレスク(カナダ)、2020年に優勝を争った第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ)と第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が顔を合わせることになる。

 世界ランク2位でグランドスラム大会を4度制した大坂は水曜日に自身のツイッターを更新し、フレンチ・オープンの間は記者会見を行わないと発表した。

 左アキレス腱のケガにより2回戦の前にロラン・ギャロスを棄権した1年後、セレナの初戦の相手はイリナ カメリア・ベグ(ルーマニア)に決まった。ふたりは2016年に1度だけクレーコートのローマで対戦し、そのときはセレナが勝っている。それはベグがパリで4回戦に進出し、フレンチ・オープンでキャリア最高の成績をおさめた年だった。

 初のタイトル防衛に挑むシフィオンテクは、20歳のカーヤ・ユバン(スロベニア)に対する1回戦で大会をスタートすることになった。ジュニア時代にシフィオンテクとダブルスを組んでユースオリンピックで金メダルを獲得したこともあるユバンは、昨年の大会では1回戦でケルバーを倒していた。

 そのほかの注目される1回戦のカードの中には、2つのグランドスラム優勝経験者同士のマッチアップが含まれている。2020年オーストラリアン・オープン優勝者のケニンが2017年ロラン・ギャロス女王のエレナ・オスタペンコ(ラトビア)と、アザレンカはグランドスラム大会で2度タイトルを獲得した実績を持つスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)と初戦で対戦する。

 アメリカを拠点とする世界最大のスポーツベッティング会社「ファンデュエル」のスポーツブック(賭けサイト)によれば、女子シングルスの優勝候補はシフィオンテクとなっている。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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