ジョコビッチがベレッティーニを倒して3連覇を達成、四大大会優勝回数はナダルとフェデラーに並ぶ「20」に到達 [ウインブルドン]

写真は3年連続6度目の優勝を決めたノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 2年ぶりの開催となる今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月28日~7月11日/グラスコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を6-7(4) 6-4 6-4 6-3で倒して大会3連覇を達成した。試合時間は3時間24分。

 ジョコビッチがグランドスラム大会でチャンピオンになったのは先月のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)に続いて通算20回目となり、男子の最多記録を持つラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)に並んだ。

 ウインブルドンに2年ぶり16回目の出場となった34歳のジョコビッチは、これまでに5度(2011年、14年~15年、18年~19年)タイトルを獲得。前回開催された2019年はロジャー・フェデラー(スイス)との歴史的決勝を7-6(5) 1-6 7-6(4) 4-6 13-12(3)で制し、グランドスラム大会で16回目の栄冠に輝いた。

 今シーズンのジョコビッチはオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)とロラン・ギャロスでも勝っており、1969年のロッド・レーバー(オーストラリア)以来となる『年間グランドスラム(同じ年に四大大会全制覇)』達成の可能性を残している。

 この結果でジョコビッチは、ベレッティーニとの対戦成績を3勝0敗とした。初対戦だった2019年11月の「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/室内ハードコート)のラウンドロビン(グループ内総当たり戦)は6-2 6-1で、先月のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)の準々決勝では6-3 6-2 6-7(5) 7-5で、いずれもジョコビッチが勝っていた。

 今大会でのジョコビッチは1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)のジャック・ドレイパー(イギリス)を4-6 6-1 6-2 6-2で、2回戦でケビン・アンダーソン(南アフリカ)を6-3 6-3 6-3で、3回戦で予選勝者のデニス・クドラ(アメリカ)を6-4 6-3 7-6(7)で、4回戦で第17シードのクリスチャン・ガリン(チリ)を6-2 6-4 6-2で、準々決勝でマートン・フチョビッチ(ハンガリー)を6-3 6-4 6-4で、準決勝では第10シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)を7-6(3) 7-5 7-5で破って決勝進出を決めていた。

 前哨戦のロンドン(ATP500)で優勝して今大会を迎えた25歳のベレッティーニはグラスコートでの連勝を「11」に伸ばして自身初のグランドスラム決勝の舞台に辿り着き、イタリア人男子として初のウインブルドン制覇を目指していた。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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