アドバイスシリーズ サーブ編その⑨
◯トッププロのサーブはナゼ、勝手にスピンが掛かるのか?
◯理に適ったスピンサーブを知ろう!
になります。
前回、トッププロのサーブやピッチャーがあれだけ速いスイングができるのは、瞬発力を使っていること。そしてこの瞬発力に、回旋系の伸張反射を利用しているからとお話しましたが、今回はトッププロの打ち方はどの様ようにしてボールに回転をかけているのか、そしてなぜこの打ち方は勝手にスピンがかかるのかを解説したいと思います。
どのようにしてボールに回転をかけているのかは地球儀を手の平でクルクル回すイメージに似ています。つまり球体を手の平で「はらう」ように回します。球体の真後ろを「叩く」と回りません。サーブでも同様でインパクトの瞬間はこの感覚が必要です。
このボールとラケット面の接触する角度が大切で、それを可能にするのがコンチネンタルグリップになります。
また、トッププロの一連の動作を見ると、
・テークバックまでに、『予備動作』を入れることで肩関節から先の腕にプロネーション(上腕の内旋+前腕の回内)の動作が入ります。
・テークバックからフォワードスイングへの『切り返し』で腕はスピネーション(上腕の外旋+前腕の回外)の動作が入ります。
・そして、インパクト直前から腕が再度、ねじり戻されています。つまりプロネーションの動作が入っています。先程、地球儀を手の平ではらう様にと書きましたが、前腕の回内で回しているということです。
勝手にスピンがかかる、つまりナチュラルスピンを可能にするのは、このプロネーション、スピネーション、そして、またプロネーションという肩関節から先の反射、回旋系伸張反射を使った腕のねじり戻し動作とコンチネンタルグリップであること。この2つのかけ合わせで成り立ちます。なのでどちらか欠けると難しくなります。
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