「ファンはワクチン接種が義務なのに選手は免除されるのが大きな疑問」選手、大会に問題を提起したアザレンカ [USオープン]

6-3 7-6(1)でジャスミン・パオリーニ(イタリア)を下したビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)。3回戦でガルビネ・ムグルッサ(スペイン)と対戦する(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第18シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が6-3 7-6(1)でジャスミン・パオリーニ(イタリア)を下した。

 アザレンカが試合後の記者会見で、観客はワクチン接種証明がないと入場できないのに、選手に同じ条件が課されていないことに疑問を呈した。

「多くの人が前に進んだり、逆に後退しているのが大きな疑問。多くの人は前に進むための解決策を考えていて、私の意見ではそれはワクチン接種になる。この議論を選手たちとも行いたい。今大会で奇妙なのは、ファンはワクチンを接種していなければ入場できないのに選手には同じことが課されていないこと。他ではそうなっているように、どこかのタイミングで選手に対しても義務化されると思う。それを先延ばしにする理由が分からない。誰もが安全を確保したいし、誰もが自分たちの仕事であるテニスを続けたいと思っている。それについて多くの議論がなされている。私は、何か裏に陰謀めいたものがなければ、皆の意見を尊重する。きちんとした知識があって、研究した結果で事実、数値、研究結果などがあるのなら、話はまた違うかもしれない。きちんとした知識を持った上で自分の意見を発する必要があるのに、それを多くの選手がしていない。それも議論が必要な、重要な課題だと思う。そして、協会、テニス界が私たちの健康、仕事、大会、ファンのために議論をする必要がある」


USオープンで会場に入場する際、ワクチン接種証明を提示するファン(Getty Images)

 今大会の開幕の72時間前に、USTA(全米テニス協会)は突然、12歳以上のファンは会場に入場するには少なくとも1度のワクチン接種証明が必要であると発表。しかし、選手たちには同じことが課されていない。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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