男子プロテニスツアーがズベレフの元ガールフレンドへのDV疑惑に関する調査を開始
東京オリンピック金メダリストで2020年USオープン準優勝者のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)からドメスティック・バイオレンス(DV:家庭内暴力)を受けたという元ガールフレンドの申し立てについて、男子プロテニスツアーが調査を開始した。
男子プロテニス協会(ATP)は月曜日、「2019年に上海で開催されたATPマスターズ1000大会におけるアレクサンダー・ズベレフに関わる申し立て」に関する調査を行っていると発表した。
「アレクサンダー・ズベレフに対して提起された容疑は深刻なものであり、我々にはそれに対処する責任があります。我々の調査によって事実が明らかになり、適切なフォローアップ措置が定められるよう願っています」とATPの最高経営責任者(CEO)であるマッシモ・カルベリ氏は声明文の中で述べた。
「ズベレフは我々の調査を歓迎しており、彼がすべての申し立てを否定していると我々は理解しています」
世界ランク4位で24歳のズベレフは7月の東京オリンピック金メダル獲得への道程で世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒し、それから8月のUSオープン準決勝ではジョコビッチに敗れていた。ズベレフは1年前のUSオープン決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)に敗れ、準優勝に終わっていた。
元ガールフレンドのオルガ・シャリポワさんは最初の告発を昨年に行い、今年の8月にリリースされたオンラインマガジン「スレート(Slate.com)」の記事を通して新たに詳細な説明を提供した。
それに対してズベレフはUSオープン前の記者会見の席で「これまでもいつも言ってきたように、その主張や言われてきたことすべては真実ではない」と話し、ATPによるDV予防策の導入を支持する意向を表明した。
ツアーはまた月曜日に「独立した安全保護報告書」と呼ばれるものを受け取ったと述べ、「それはプロテニスに関わるすべての成人と未成年が安全で虐待から保護されることを保証するためのATPの全般的な安全保護再検討のカギとなる要素」と説明した。
ATPはまた、「DVを含むすべての虐待に関する次のステップを特定するため、報告書の推奨事項を評価検討することになるでしょう」とも述べた。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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