向上したナダルが対戦相手に「力がない」と感じさせる勢いで勝利 [オーストラリアン・オープン]

 ナダルは2009年に一度だけオーストラリアン・オープンで優勝したが、それ以降はノバク・ジョコビッチ(セルビア)に決勝で敗れた昨年を含めて4度準優勝に終わっている。

 つまりこれは、ナダルがもっとも成功をおさめていないグランドスラム大会でもあるのだ。33歳のナダルはフレンチ・オープンで「12」、USオープンで「4」、ウインブルドンではふたつのトロフィを獲得していた。

 彼はこの2週間の終わりにグランドスラムで20回目の優勝を果たせるか否かに気持ちを集中させてはいないという。

 一方のフェデラーは、グランドスラムのタイトル数で自分を追随するナダルとジョコビッチの双方が、ある時点で自分を追い抜くだろうと思うと話した。

 今のところナダルは、試合ごとの向上ぶりを追っている。そしてロッド・レーバー・アリーナでの暖かくて天気のよい午後、少なくとも彼は喜んでいた。

 8強入りをかけたナダルの次の相手は、第23シードのニック・キリオス(オーストラリア)に決まった。キリオスはこの日のナイトマッチで激戦を生き延び、第16シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-2 7-6(5) 6-7(6) 6-7(7) 7-6(10-8)で倒した。

 第17シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)は第11シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を2-6 7-6(3) 6-4 7-6(4)で破り、2020年の11連勝を含むこのところの連勝記録を「15」に伸ばした。

 もうひとつの準々決勝進出をかけたカードは、第5シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と第10シードのガエル・モンフィス(フランス)の対戦となった。

 フレンチ・オープン決勝で2度ナダルに敗れて準優勝しているティームが第29シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-2 6-4 6-7(5) 6-4で倒し、モンフィスは予選から勝ち上がったエルネスツ・グルビス(ラトビア)を7-6(2) 6-4 6-3で退けた。

「彼は非常に華やかで、観る者を楽しませるプレーヤーだ」とティームはモンフィスについて語った。「彼のショーを見れるのは、素敵なことだよ」。

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はラファエル・ナダル(スペイン)
撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU

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