動画付き_ダブルスのウォーミングアップ「60分メニュー」後編【駒田政史コーチのみるみるうまくなるダブルスのはじめ方|第25回】



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ファーストサービス 10ポイントゲーム

方法◎ファーストサービスだけ(ワンサービス)で10ポイントをプレーします。何回ファーストサービスが入ったか数えて覚えておきましょう。そして、ファーストサービスが入ったときに何ポイント取れたかも数えて覚えておきます。いずれも目標は70%以上。低年齢の場合はサービス力が劣るため60%以上を目標にします。



ポイント◎ダブルスでポイントを取るためには、前衛をうまく使うことが大切です。ポーチ、スイッチプレー、アイ・フォーメーション、オーストラリアン・フォーメーションなどを使って、前衛を使うとポイント獲得率を上げることができます。それらのプレーをするためには、ある程度のクオリティーと正確性をともなった確率の高いファーストサービスを覚える必要があります。

 サービスだけでポイントを取ろうとリスクのあるファーストサービスを打つことは、リターン側にとって仕掛けるチャンスとなるセカンドサービスのシチュエーションを増やすことになります。ですから、リスクをとるより、確率を上げることのほうが重要です。

 サービスキープがシングルス以上に重要なダブルスでは、どのゲームも安定してキープする必要があります。そのためにはシングルスより確率のよいファーストサービスを覚えなくてはなりません。具体的には70%以上入るファーストサービスです。


10ポイント練習後は、みんなでディスカッション。確率を計算する習慣を身につける





駒田「確率が50%で落ち込んでいたけど、実際の試合ではまだセカンドサービスがある。この感覚が50%なんだ、ということを覚えておこう。確率を上げるための方法はいくつかあって、例えば隅を狙いすぎないこと。ラインを割ったらすぐフォールトになるからね。少しセカンドサービスに近づけるようなスピンの多いファーストサービスを打つなど、これくらい打てば70%になるという感覚を探そう」


駒田「80%の確率はすごいね。どのくらいの力で打っていたの?」 
コウタ「いつものファーストよりはちょっとゆっくりで、セカンドよりはちょっと強く打った」 
駒田「でもポイント獲得率が50%ということは、もう少し確率を上げないとキープできない。サービスを入れることを意識しすぎて、スピードを落としたことで相手に叩かれているようだから、もう少し上げていかないといけない。その辺の感覚を覚えよう」


駒田「4人の中で一番ファーストサービスが速かった。全然入らないとか言っていたけれど、60%入っている。70%を目標にしているから、あと1本、決して悪くない数字。最初に3本連続でポイントを取ったあとで、もっとチャレンジしてよかったと思う。ところがそこでサービスを入れようとして消極的になりフォールトしてしまった。もっと前衛を使ってポイントを取りにいって」


駒田「ポイント獲得率が低くなってしまったのは、サービスのコースが単調だったから。デュースサイドはセンターにボールが集まっていて、アドサイドは相手のバックに全然ボールがいかなかった。これは前衛のコウタが気づいてアドバイスをしてあげられたらいいね。この練習をしていくとサーバーが打てないところ、打たないところもわかってくるから、それを修正していくようにしよう」



 この10ポイント練習で、サービスの確率70%をキープするとポイント獲得率が上がるということ、よりよいサービスを打つとポイント獲得率が上がるということを体で覚えていってください。いつも意識的に70%入るファーストサービスでプレーできることが重要です。



CHECK!
サービスの効果を覚える、使えるようにする

方法◎サービスのバリエーションということで、深く高く弾むサービスと、低くワイドにキレるサービスを練習しましょう。

キッズネットを使います。ネットを写真のように二重にして放物線の頂点を高くし、深く入るように練習します(スピンサービスの練習)。

ラインテープを使います。写真を参考にコースをつくり、右利きの場合はデュースサイドからワイド、アドサイドからセンターを狙います。横に切れていくスライスサービスを打つことによって、相手の回り込みフォアハンドの強打を防ぎます。

メニュー12へ進んで、実際にポイント練習を行いましょう。









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