男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」（スペイン・マドリッド、オーストリア・インスブルック、イタリア・トリノ／11月25日～12月5日／室内ハードコート）の大会5日目は決勝トーナメントの準々決勝1対戦がトリノ会場で行われ、第4シードのクロアチア（グループD・1位）がホスト国のイタリア（グループE・1位）を2勝1敗で下してベスト4進出一番乗りを決めた。

※[　]数字はシード順位

決勝トーナメント｜11月29日(月)

準々決勝｜トリノ

イタリア（グループE・1位）1-2 クロアチア[4]（グループD・1位）

R1 ●ロレンツォ・ソネゴ 6-7(2) 6-2 2-6 ○ボルナ・ゴヨ
R2 ○ヤニク・シナー 3-6 7-6(4) 6-3 ●マリン・チリッチ
R3 ●ファビオ・フォニーニ／ヤニク・シナー 3-6 4-6 ○ニコラ・メクティッチ／マテ・パビッチ

　勝利後にマリン・チリッチ（クロアチア）、マテ・パビッチ（クロアチア）、ニコラ・メクティッチ（クロアチア）が喜びを語った。

●チリッチ
「対戦全体としてはファンタスティックな試合だった。テニスの内容も会場の雰囲気もよく、伝統的なデビスカップの試合だった。何度も形勢が逆転するシーソーゲームが見られた。個人的には勝つチャンスがあったのに負けて残念。マテ・パビッチ、ニコラ・メクティッチが勇気づけてくれるようなプレーをしてくれた。このような難しい試合でコート上で素晴らしい魂を見せ、我々に勝利をもたらしてくれた。若手が奮闘して素晴らしいプレーを見せてくれた。彼らはこれから伸びていく一方だろう。ハードワークもしているし、向上することにひたむきだ。この1年素晴らしいプレーを見せてきた。イタリアはこの数年で素晴らしい選手が次々と出てきた。ほとんどの選手がトップ100にいるのは信じられないほど凄いこと。クロアチアとしては羨ましい限りだ。イタリアのようにトップ100により多くの選手を送り込みたい。ここにいる選手たちには素晴らしいキャリアが待っている」

●パビッチ
「勝てると予想していなかった第1試合に勝てたのに驚いた。1勝1敗でダブルスの試合を迎えると思っていなかったんだ。プレッシャーはあった。でもグループステージからいい試合ができていた。今日も素晴らしいプレーができた。ブレークポイントがひとつもなかったと思う」

●メクティッチ
「ここトリノに来て僕らを応援してくれた皆に感謝している。トランペットの音は最高だった。歓声も聞こえて本当によかった。サービスの間にファンの口笛が聞こえなかったら、逆に残念だったと思う。これはデビスカップなんだからね。この雰囲気に慣れるしかなかった。僕個人は歓声が気になることはなく、むしろ楽しめた。素晴らしい雰囲気だった。多くのクロアチアのサポーターが来られた訳じゃないのに、本当にいい雰囲気だったよ」（テニスマガジン）