バーティが準決勝でキーズを圧倒「私は楽しんでいる!」 [オーストラリアン・オープン]

写真は1978年のクリス・オニール(オーストラリア)以来となる地元優勝に王手をかけたアシュリー・バーティ(オーストラリア)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月27~30日/ハードコート)の大会11日目に行われた女子シングルス準決勝は、前夜の大接戦とは対照的に比較的あっさりしたスコアラインとなった。

 まず母国のグランドスラム大会での初優勝を目指すアシュリー・バーティ(オーストラリア)と今大会絶好調だったマディソン・キーズ(アメリカ)の対戦では、第1シードのバーティが6-1 6-3で淡々とキーズを片付けた。

 今大会でのバーティは、1978年のクリス・オニール(オーストラリア)以来となる『地元選手によるオーストラリアン・オープン女子シングルス優勝』を目指している。キーズもここ10戦全勝とキャリア最高の連勝数を手にこの試合に臨んだが、バーティは安定性、ショットの選択、プレースメントの巧みさなどあらゆる面で一段上だった。

「非現実的だわ。信じられないほどよ。私はこの大会を愛している。ここで戦うこと、オーストラリアでプレーするのが大好きなの」と勝利後にバーティは語った。

「ひとりのオーストラリア人として、母国にグランドスラム大会がある私たちは凄く恵まれているわ。ここで自分のベストテニスをプレーできていることを本当にうれしく思う。私は楽しんでいる。そして今、私たちはタイトルをかけてプレーするチャンスを手にしているのよ」

 第1セットでミスがかなり多かったキーズは、抵抗らしい抵抗を見せることができなかった。第2セットでのキーズは2-5からのサービスゲームで質の高いショットを放って多少の存在感を見せはしたが、流れを変えるには至らなかった。

 土曜日の決勝でバーティが対戦する相手は、第7シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を6-4 6-1で破って勝ち上がった第27シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)に決まった。

 世界ランク1位のバーティは当然優勝候補と見なされ、母国でのタイトル獲得という期待もあるだけにプレッシャーがかかることは想像に難くない。しかしバーティは、「私たちは自分のこと、いつものルーティンをやるだけよ」と微笑んだ。

「土曜日にここにやってきて、楽しむの。大きな微笑みを浮かべてね。そうして、何が起こるか見てみましょう」

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写真◎Getty Images

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