「戦うためにキエフに戻る」2月に引退したばかりのスタコウスキーがウクライナの予備兵に登録
今年2月のオーストラリアン・オープン予選1回戦で敗退して引退したばかりのセルゲイ・スタコウスキー(ウクライナ)が、母国の予備兵に登録したことを明かした。
ウクライナがロシアの侵攻を受けたとき、スタコウスキーは家族で休暇中だった。それから妻や子供たちをハンガリーに移動させて安全を確保すると、キエフに戻って戦うと宣言した。
今年1月に36歳となったスタコウスキーは、2010年に世界ランク自己最高の31位をマーク。シングルスで4度、ダブルスで3度ツアータイトルを獲得している。自身の家族も軍のために働いているという。
「キエフに戻ろうとしているのはもちろん、戦うためだ。先週、予備兵に登録した。軍隊の経験はないが、銃を扱った経験はある。外科医の父と弟は基地で寝泊まりして仕事で疲弊しているが、頻繁に連絡を取り合っている」
ヨーロッパや世界の人々がロシアの侵攻に対して抗議することを求めている。
「僕らの軍隊が孤立していないと感じられることは、大きな違いになるはずだ。でも、ロシアとは8年間も戦争してきた。この時間は何だったんだ? こんなことが起こり得るとは誰も思っていなかった。でも今起きてしまった。ヨーロッパのリーダーたちは誰もウクライナのために戦い、よりよいヨーロッパを作るために動いてはくれない。ウクライナは一度負けても抵抗するからだ。しかし、現実的に考えるとロシアは人口1億4000万人を誇り、ヨーロッパから東の果てアラスカまで広大な国土が広がっている。そんな大国に抵抗するのはかなり大変なことなんだ」
サッカーなどスポーツ界でロシアに対して制裁が行われていることをスタコウスキーは歓迎している。
「プーチンはロシアとスポーツにプライドを持っている。ロシアは冬季、夏季問わずオリンピックでのメダル数はいつもトップ3に入り、スポーツ産業に物凄く資金をつぎ込んでいる。だからこそ、スポーツ界の制裁は大きな打撃になる。世界に偉大なロシアを見せつけることができないことのダメージはかなり大きいはずだ」
写真◎Getty Images
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