決して諦めないシナーが5つのマッチポイントを凌いだ末に4回戦へ [マイアミ・オープン]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月23日~4月3日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第9シードのヤニク・シナー(イタリア)が5つのマッチポイントを凌いだ末に第17シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を5-7 7-5 7-5で倒してベスト16に進出した。

 エミール・ラウスビュオーリ(フィンランド)との2回戦でも3つのマッチポイントを凌いでいたシナーはこの日、まず第2セット4-5からひとつ、そのあと第3セット第10ゲームでさらに4つのマッチポイントをセーブした上で逆転勝利をもぎ取った。

 第3セットで一時2-5とリードされていたシナーは、3-5で迎えたカレーニョ ブスタのサービスゲームをラブゲームでブレークバックした。5度のデュースが見られた続く第10ゲームは4度マッチポイントを握られたが、あと1ポイントで終わりという場面でも臆さずストロークを強打したシナーが甘いボールをネットで仕留める勇敢なプレーで窮地から脱け出した。

「第2セットになると風が凪ぎ、それまでよりもいいサービスが入り始めた。あまりいいプレーはできていなかったけどね」とシナーは試合後にコメントした。

 シナーは4回戦で、ニック・キリオス(オーストラリア)と対戦する。ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したキリオスはこれに先立ち、第31シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)を6-2 6-4で破っていた。

 次戦に目を向けたシナーは、「試合前にロッカールームと彼(キリオス)と会ったので、対戦できるようにするためお互いに勝とうと言い合ったんだ。インディアンウェルズで対戦するはずだったのに、僕が体調を崩してしまってプレーできなかったからね。彼とはまだ一度も対戦したことがないし、一緒に練習したことすらない。だからこそ次の試合は、いっそう難しいものになるだろう」と話した。

 一方のキリオスは3回戦勝利後に次の相手と想定されるシナーについて聞かれた際に、「先週インディアンウェルズで彼と対戦するはずだったけど、彼は棄権してしまった。まだ対戦したことはないけど、彼は両サイドから強力なショットを放ち、非常に自信に満ちたビッグなゲームスタイルを擁している。彼は僕のお気に入りの若手選手だ。彼はテニス界で、かなり特別な何かをやってのけると思うよ」と答え、彼を高く評価していた。

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写真◎Getty Images

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