復活のゴファンが決勝に進出、モルチャンは3試合連続シード撃破 [ハッサン2世グランプリ]

写真はマイアミ・オープンでのダビド・ゴファン(ベルギー)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ハッサン2世グランプリ」(ATP250/モロッコ・マラケシュ/4月4~10日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝でダビド・ゴファン(ベルギー)がフェデリコ・コリア(アルゼンチン)を6-3 6-3で下し、同種目でのツアー6勝目に王手をかけた。

 決勝に至るまでにパブロ・アンドゥハル(スペイン)とロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)に対して3セットの苦闘を強いられたゴファンだったが、今回は最初の2ゲームを落としはしたものの直ぐにいい軌道に戻り、1時間23分でストレート勝利をおさめた。

「時間的に短く終わってよかったよ。ここ2試合は2時間半以上かかっていたからね。でも簡単な試合ではなかった。出だしの僕は少しナーバスになっていたんだ。活力もやや落ちていたから、よりいいプレーをして挽回し、ブレークバックするために自分を駆り立てなければならなかった」とゴファンは試合を振り返った。

「そのあとはよりリラックスできるようになり、ショットの質がよくなったんだ。それで第1セットの終わり頃には本当にいいプレーができるようになったよ」

 第2セットでは第8ゲームでゴファンがブレークに成功して5-3とし、次のゲームをキープして試合を終わらせた。

「試合の終わりには自分の感情にうまく対処して、しっかり試合を終わらせることができた。また決勝を戦うことができてうれしいよ。特にここは今季初のクレーコート大会だからね。明日は全力を尽くすよ」とゴファンは語った。

 ゴファンは次のラウンドで、アレックス・モルチャン(スロバキア)と対戦する。第8シードのラスロ・ジェレ(セルビア)を6-1 7-5で倒したモルチャンは、キャリア2度目のツアー決勝に挑むことになる。世界ランク65位のモルチャンは2回戦で第1シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を破るなど、3人のシード選手をなぎ倒して勝ち上がってきた。

 両者は1月にメルボルンの2回戦で一度対決しており、その際にはモルチャンがストレートセットで勝っている。ゴファンがこれ以前に決勝に進出したのは昨年2月のモンペリエでのことで、その際には優勝を遂げている。

「彼は素晴らしいファイターだ。動きが非常にいい。彼は左利きで、クレーコートで左利きの利点をうまく生かしてプレーしている。特に2日前のフェリックスとの2回戦で、彼は非本当にいいプレーをしていた。非常に厳しい相手だよ」とゴファンはモルチャンについて話した。

 ジェレに対する準決勝の第1セットで相手を圧倒したモルチャンは第2セットで先にリードしながらブレークバックを許したが、そこからふたたび相手のサービスゲームを破る意地を見せてストレートで試合を終わらせた。

「厳しい試合だった。彼はタフな相手だから、難しい試合になることはわかっていたけどね。早めにブレークしてリードすることができたから非常にいい感じだったんだ。最後には本当に厳しい競り合いとなったけど、勝てて本当にうれしいよ」とモルチャンは試合後にコメントした。

 ダブルスは決勝が行われ、ラファエル・マトス(ブラジル)/ダビド・ベガ エルナンデス(スペイン)がアンドレア・ババッソーリ(イタリア)/ヤン・ジェリンスキ(ポーランド)とのノーシード対決を6-1 7-5で制して同ペアでの初タイトルを獲得した。

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写真◎Getty Images

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