古今東西テニス史探訪(12) 長崎外国人居留地のテニス物語
■2015年、長崎への旅
初めて長崎に旅したのは、2015(平成27)年4月のことでした。さっそくグラバー園に行って、「日本最初のテニスコート」説明板を探すと、グラバー邸の背後に位置する「三浦環像とプッチーニ像のある広場」の長崎港の見える側にありました。
「三浦環像とプッチーニ像のある広場」の長崎港の見える側に置かれたローラーと説明板2枚および「日本最初のテニスコート」説明板の拡大図。(2015年4月、筆者撮影)
ただしローラーの両側にある説明板のうち、左側にあるのは「日本最初期のアスファルト道路」に関連する説明板です。右側の「日本最初のテニスコート」説明板も、『日本庭球史』掲載写真より新しくなっていました。
説明文は「明治の初期、フレデリック・リンガーが自宅の邸内に日本最初のテニスコートをつくりました。ここでは、グラバーの息子や外商たちの2世が大いにスポーツを楽しんだものです。この石造りローラーは、そこで使用されていました。」となっています。そして「長崎市」「Japan’s First Tennis Courts」などの英文説明が続いていました。
さらに説明板には、テニスをプレー中の女性と周りで見ている女性たちの絵が描かれています。プレーしている女性のウェアはどことなく中国風でした。絵の右下には小さく「当時の想像図です」と書いてあります。中国との交流が盛んな長崎ではテニスウェアでも中国の影響を受けていた可能性があったのでしょうか。であれば、「長崎でローンテニスを楽しむ人々の集合写真」は上海、香港などの居留外国人を迎えての親睦リクレーションかもしれない……と、私の想像も膨らみました。長崎との交流圏である香港、上海でも女性のスポーツは盛んだったようです。
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