マレーがキリオスを倒して47回目のツアー優勝に王手、ベレッティーニはケガからの復帰戦で決勝進出 [ATPシュツットガルト]

写真はアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ボス・オープン」(ATP250/ドイツ・バーデン ヴュルテンベルク州シュツットガルト/6月6~12日/賞金総額76万9645ユーロ/グラスコート)の男子シングルス準決勝で、元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)がニック・キリオス(オーストラリア)を7-6(5) 6-2で倒して47回目のツアー優勝に王手をかけた。

 非常に競った第1セットでマレーはふたつのブレークポイントをセーブし、タイブレークではスライスを効果的に織り交ぜながら6-5からの長いラリーを制して先行した。これで勢いに乗ったマレーは、第2セットではアグレッシブかつ正確なストロークで次第に差を広げていった。

「最後にグラスコートで決勝に進出してからもう随分になる。多くのアップダウンがあったけど、僕は進み続け、努力を続け、ついにまた決勝に進出することができた。僕は自分がつぎ込んできた努力を誇りに思う」とマレーは試合後のオンコートインタビューで話した。

「タイブレークでの僕は、彼よりもほんの少し余計に堅固だった。グラスコートでスピーディにプレーしているとき、セットの行方はほんの1~2ポイントにかかってくるんだ。第1セット終盤は、僕のほうがわずかだけど彼よりも安定していた」

 準々決勝で第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)に勝ったマレーは、キリオスとの対戦成績を6勝1敗とした。35歳のマレーが最後に獲ったタイトルは2019年のアントワープで、これ以前の決勝進出は今年1月のシドニーだった。

 今週の活躍により、マレーは大会後に更新される世界ランクで少なくとも47位に上昇する見込みとなった。ケガで長期離脱を強いられていたマレーにとって、トップ50復帰は2018年5月以来のこととなる。

 マレーは決勝で、オスカー・オッテ(ドイツ)を7-6(7) 7-6(5)で破って勝ち上がった第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と対戦する。

 3月末に右手を痛めて小規模な手術を経てこの大会で復帰したばかりのベレッティーニは10本のサービスエースを決めて競り合いを制したあと、「本当にうれしい。この大会にやってきたとき、決勝に至るというのが僕の目標だったんだ。それを考えるのと実際にやってのけるのとでは大きく違う。プレーできなかった数ヵ月を経て、何よりキャリア最初の大きな手術のあとにもう一度決勝でプレーするチャンスを得ることができて幸せだよ」と心境を語った。

「これは自分がこのレベルにあることを意味している。僕は自分がこのレベルとこのサーフェスで快適であることをふたたび証明したんだ。僕はここシュツットガルトが大好きだよ」

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写真◎Getty Images

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