クレッシーがノリーを倒す番狂わせ、20歳のドレイパーは初のツアー4強入り [ATPイーストボーン]

写真はマキシム・クレッシー(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロスシー国際」(ATP250/イギリス・イーストボーン/6月20~25日/賞金総額76万750ユーロ/グラスコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのキャメロン・ノリー(イギリス)がマキシム・クレッシー(アメリカ)に5-7 5-7で敗れる番狂わせが起きた。

 第5シードのライリー・オペルカ(アメリカ)やダニエル・エバンズ(イギリス)といった実力者を倒して勝ち上がってきた世界ランク60位のクレッシーは10本のサービスエースを決め、ファーストサーブからのポイントを80%取って1時間39分で勝利をものにした。

「コートコンディションは素晴らしかった。試合を特別なものにし、素晴らしい雰囲気を作ってくれた観客の皆さんにお礼を言いたい。これは僕にとって大きな勝利だ」とクレッシーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「ここ3ヵ月は厳しい道のりだったけど、僕は挫けず、我慢していればきっといい時期がくると信じていた。僕の自信は戻ってきた。僕は自分を誇りに思うし、本当に幸せだ」

 クレッシーは次のラウンドで、ライアン・ペニストン(イギリス)とのワイルドカード(主催者推薦枠)同士の準々決勝を6-3 6-3で制して勝ち上がったジャック・ドレイパー(イギリス)と対戦する。ペニストンはこれに先立ち、第3セット途中で日没順延となっていた2回戦でペドロ・マルチネス(スペイン)を7-6(8) 3-6 6-3で破っていた。

 前のラウンドで第4シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)から殊勲の勝利を挙げていたドレイパーはこの日もアグレッシブなグラウンドストロークでラリーの主導権を握り、左腕から繰り出すサービスで相手を苦しめた。

 ATPツアーで初の4強入りを決めた20歳のドレイパーは次戦を見据え、「マキシムが僕に対してどのようなことをしてくるかはわかっている。ここ数日に彼がダン(エバンズ)とプレーしているところ、カム(ノリー)と対戦しているところを観ていたからね。それと彼はチャレンジャー大会に出ていたから、僕は同じ大会で何度も彼のことを観ているんだ。彼は非常にユニークで、かなり伝統的なテニスをする選手だ。楽しい対戦になると思う」と話した。

 もうひとつの準決勝は、テイラー・フリッツ(アメリカ)とアレックス・デミノー(オーストラリア)の元チャンピオン対決となった。2019年大会優勝者で第3シードのフリッツがアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を6-3 6-2で退け、前年覇者で第6シードのデミノーはトミー・ポール(アメリカ)に6-2 4-6 6-4で競り勝った。

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写真◎Getty Images

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