ドレイパーがシュワルツマン、ポールはシナーを倒す番狂わせで準々決勝へ [ATPイーストボーン]

写真はジャック・ドレイパー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロスシー国際」(ATP250/イギリス・イーストボーン/6月20~25日/賞金総額76万750ユーロ/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した20歳のジャック・ドレイパー(イギリス)が第4シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を7-5 7-6(3)で倒す番狂わせに成功した。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、シュワルツマンはこの試合が初戦だった。

「僕は少し硬くなり、やや躊躇いがちだった。そのようなときは少し自分をオープンにして自分らしさを出し、より攻撃的にプレーするといい。コーチは僕に勇気を出して自分のテニスをするように教えようとしていた。このレベルでは、そうしないと相手に付け込まれてしまうからね」とドレイパーは試合を振り返った。

「ディエゴとの試合は本当に大変だった。彼は素晴らしいファイターであり、素晴らしいプレーヤーだ。だからこそ彼はテニス界のトップにいるんだよ。この試合を戦い抜いて勝つことができ、本当にうれしいよ」

 ドレイパーは次のラウンドで、ペドロ・マルチネス(スペイン)とワイルドカードで出場した同胞のライアン・ペニストン(イギリス)の勝者と顔を合わせる。この試合は接戦となり、第3セット途中で日没順延となった。

 この日プレーしたシュワルツマン以外の上位シード勢は第1シードのキャメロン・ノリー(イギリス)と第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が準々決勝に駒を進めたが、第2シードのヤニク・シナー(イタリア)はトミー・ポール(アメリカ)に3-6 6-3 3-6で敗れた。

 第3セットの出だしに3つのブレークポイントを凌いでカギとなるゲームをキープしたポールはパワフルなリターンと安定感のある深いショットでチャンスを作り、最後は5-3からサービング・フォー・ザ・マッチをキープして試合を終わらせた。

「僕は今、グラスコートでテンションが上がっているよ。グラスコートは僕のテニスに合っていると思う」とポールは試合後にコメントした。

「試合の出だしから集中し、力強くプレーできた。ヤニクとの試合は激しいバトルになることはわかっていた。彼とは以前に一度だけ対戦したけど、まさに戦闘だった。彼のような選手を相手に簡単な試合などあり得ない」

 そのほかの試合ではディフェンディング・チャンピオンで第6シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)が1年前にタイトルを争ったロレンツォ・ソネゴ(イタリア)を7-6(3) 6-2で、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)が予選勝者のジョン・ミルマン(オーストラリア)を6-4 6-2で、マキシム・クレッシー(アメリカ)はダニエル・エバンズ(イギリス)を7-6(2) 6-4で下してそれぞれ8強入りを決めた。

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写真◎Getty Images

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