フリッツがデミノーとの元チャンピオン対決に勝利、決勝はクレッシーとのアメリカ勢対決に [ATPイーストボーン]

写真はテイラー・フリッツ(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロスシー国際」(ATP250/イギリス・イーストボーン/6月20~25日/賞金総額76万750ユーロ/グラスコート)の男子シングルス準決勝で、第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が前年覇者で第6シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-1 6-7(5) 6-3で倒して3年ぶりの優勝に王手をかけた。

 2019年大会チャンピオンのフリッツは強力なサービスを入れ、ストローク戦でも主導権を握って快調に第1セットを先取した。第2セットはミスを減らして応戦したデミノーがタイブレークの末に取り返したが、フリッツはそこからふたたびレベルを上げて第3セットを制した。

「素晴らしいよ。ケガから戻り、グラスコートシーズンの出だしは難しかった。でもここに到着したその日から、自分がふたたびいいテニスをしていると感じられたんだ。ここには素晴らしい思い出があるからから自信が湧いてくる。また決勝に戻ってきてタイトルを目指して戦えることに本当にワクワクしている」とフリッツは試合後にコメントした。

 今大会に先立ちスヘルトーヘンボスとロンドンでプレーしたフリッツは、いずれも初戦敗退を喫していた。試合を通して13本のサービスエースを決めたフリッツは直面した6つのブレークポイントをすべて凌ぎ、35本のウィナーを決めた。

 フリッツは最終ラウンドで、同胞のマキシム・クレッシー(アメリカ)と対戦する。クレッシーはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した20歳のジャック・ドレイパー(イギリス)に7-6(5) 6-7(2) 6-3で競り勝ち、ATPツアーでキャリア2度目の決勝進出を決めた。

「僕たちは一度も対戦したことがないけど、彼は本当にグラスコートに適したテニスをする選手だ。今週に僕がプレーした他の試合とは大きく違ったものになるだろうね」とフリッツは決勝について話した。

 ここに至る過程でダニエル・エバンズ(イギリス)と第1シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を倒していたクレッシーは、3試合連続で地元イギリス勢から勝利をおさめた。

 イギリスの観衆が見守る中、クレッシーはオンコートインタビューで「3試合連続でイギリス人選手との対戦だったから、厳しくなってきたよ。明日は皆さんが僕を応援してくれるよう祈る。申し訳ない。今週のことについてお詫びする。自分がイギリス人選手を負けさせてしまったことはわかっているけど、素晴らしい雰囲気を作ってくれてありがとう。皆さんには本当に感謝している」と語った。

「ジェットコースターのような試合だった。(最終ゲームで)0-40とされたときの気分は表現し難いよ。でも決勝に進出できて本当にうれしいし、わくわくしている」

 現在世界ランク60位のクレッシーは、この活躍のおかげで月曜日にキャリアで初めてトップ50入りすることが確実となった。

 ダブルスは決勝が行われ、第1シードのニコラ・メクティッチ/マテ・パビッチ(ともにクロアチア)がマットヴェ・ミドルコープ(オランダ)/ルーク・サビル(オーストラリア)を6-4 6-2で下して2週連続でタイトルを獲得した。


男子ダブルス優勝のニコラ・メクティッチ(クロアチア/左)とマテ・パビッチ(クロアチア)(Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles