フリッツがクレッシーとの死闘を制して3年ぶり2度目の優勝「この場所には特別な何かがある」 [ATPイーストボーン]

写真は3年ぶり2度目の優勝を決めたテイラー・フリッツ(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロスシー国際」(ATP250/イギリス・イーストボーン/6月20~25日/賞金総額76万750ユーロ/グラスコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が同胞のマキシム・クレッシー(アメリカ)に6-2 6-7(4) 7-6(4)で競り勝ちキャリア3度目のツアー優勝を飾った。

 同大会で3年ぶり2度目の栄冠に輝いたフリッツは表彰式のスピーチで、「この場所には特別な何かがある。ここは僕がキャリア初のタイトルを獲った場所だ。今週ここに到着したその日から、それ以前よりずっといいプレーをしていると感じられた。この大会は僕の心の中で特別な場所を占めている」と語った。

 満員の観客を前にフリッツはファーストサーブからのポイントを92%を取り、17本のサービスエースを決めた。彼は大会を通して一度もブレークを許しさず、クレッシーとの初対戦に臨む前に予選勝者のチアゴ・モンテーロ(ブラジル)、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)、ディフェンディング・チャンピオンで第6シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を破っていた。

「ここにやってくる前、僕のグラスコートシーズンはまったくうまく進んでいなかった。でもここで多くのいい選手たちを倒し、自信がついたよ。週を通しいいプレーができ、ウインブルドンにいい感じで向かえそうだ」とフリッツは話した。

 この大会に先立ちフリッツは3月にインディアンウェルズでマスターズ初制覇を果たしたが、そのあと左足のケガによりクレーコートの数大会で欠場を余儀なくされていた。

 一方で第5シードのライリー・オペルカ(アメリカ)、ダニエル・エバンズ(イギリス)、第1シードのキャメロン・ノリー(イギリス)などの実力者を倒して決勝に至ったクレッシーは、ATPツアー初タイトルを目指していた。世界ランク60位で今大会を迎えた彼は、今週の活躍で月曜日に自己最高となる45位に浮上することが確実となった。

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写真◎Getty Images

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