21歳の誕生日を迎えたシナーが大接戦の末にコキナキスを退け初戦突破 [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月14~21日/賞金総額697万1275ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、この日21歳の誕生日を迎えた第10シードのヤニク・シナー(イタリア)がタナシ・コキナキス(オーストラリア)の挑戦を3時間15分に渡る大接戦の末に6-7(9) 6-4 7-6(6)で退けた。

「僕はテニスをプレーするのが大好きだ。自分の誕生日に大好きなことをするというのは最高だね。もちろん今日はハッピーエンドだったから、凄くうれしいよ」とシナーは試合後にコメントした。

 タイブレーク9-11という競り合いの末に第1セットを落としたシナーだが第2セットでは素早く切り替え、早々にブレークして体勢を立て直した。しかしコキナキスも簡単には譲らず、第3セットは互いにサービスゲームをキープする展開のままふたたびタイブレークにもつれ込んだ。

「出だしの僕はあまりいいプレーができず、フィーリングもよくなかった。僕はよりアグレッシブにプレーしようとした。タナシは非常に攻撃的選手だから、そうしなければならなかったんだ」とシナーは試合を振り返った。

「この試合からポジティブな面を取り入れ、次のラウンドではもっと高いレベルでプレーできるようにしたい」

 シナーは次のラウンドで、前週のモントリオールでマスターズ初制覇を果たしたばかりのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を1-6 7-5 7-6(4)で破って勝ち上がったミオミル・キツマノビッチ(セルビア)と対戦する。

 この日は2回戦が4試合行われ、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)、第13シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、第14シードのマリン・チリッチ(クロアチア)のシード勢が揃って16強入りを決めた。上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、メドベージェフとアルカラスはこの試合が初戦だった。

 そのほかの試合では第11シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、アレックス・デミノー(オーストラリア)、ニック・キリオス(オーストラリア)、トミー・ポール(アメリカ)、フィリップ・クライノビッチ(セルビア)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のファビオ・フォニーニ(イタリア)、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したベン・シェルトン(アメリカ)が2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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