アルカラスがディミトロフに快勝、準々決勝はルーネとの19歳対決に [パリ・マスターズ]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月31日~11月6日/賞金総額600万8725ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-1 6-3で退け8強入りを決めた。

 好スタート切ったアルカラスは最初の10ゲーム中9ゲームを取って主導権を握り、第2セット3-0から一旦追いつかれたが3-3から最後の3ゲームを連取して1時間11分で試合を締めくくった。

「プレーがよくなってきた。ここのコートやコンディションにも慣れてきたしね。自分のパフォーマンスには満足しているし、ここベルシーで初の準々決勝進出だから本当にうれしいよ」とアルカラスは試合後にコメントした。

 今大会でまだセットを落としていないアルカラスは次のラウンドで、ATPファイナルズ出場を決めたばかりだった第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-4 7-5で破って勝ち上がったホルガ・ルーネ(デンマーク)と対戦する。

 1年ほど前、アルカラスとルーネは男子21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」のラウンドロビン(グループ内総当たり戦)で対決した。それからともに19歳のふたりは急成長を遂げてATPランキングを駆け上がり、アルカラスが最年少の世界ナンバーワンに、ルーネも今や18位となった。

 ここにきて待望久しかった世代交代、新世代の台頭がはっきりとした現実になりつつあるように見える。ここ3大会連続で決勝に進出して2週間前のストックホルムでタイトルを獲得したルーネは1回戦で元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス)をフルセットの戦いの末に倒し、それから第10シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)とルブレフをストレートで退けた。彼はここ18試合で16勝を挙げており、その中にはステファノス・チチパス(ギリシャ)やヤニク・シナー(イタリア)も含まれている。

 世界ランク1位の座こそアルカラスに先を譲ったが、猛烈に追い上げてきたルーネが1年を経てどのような戦いを見せるかに注目が集まっている。

 そのほかの試合では第5シードのチチパス、ディフェンディング・チャンピオンで第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、第16シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)、ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)、トミー・ポール(アメリカ)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 ムゼッティが第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)に4-6 6-4 6-4で逆転勝利をおさめ、ポールは第14シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-4 6-4で下してそれぞれシードダウンを演じた。

 準々決勝ではチチパスがポールと、ジョコビッチがムゼッティと、オジェ アリアシムはティアフォーと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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