ダブルス終了時間は午前4時、イタリアに勝利もアメリカ予選敗退 [デビスカップ・ファイナルズ]
男子テニスの世界国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(11月18~24日/スペイン・マドリッド/室内ハードコート)の大会3日目。
非常に遅い“英雄的”勝利さえが――それは実際、深夜をはるかに過ぎた非常に遅い時間に終わった――アメリカをデビスカップ・ファイナルズ敗退から救うことはできなかった。
現地マドリッド時間の明け方4時に終わったダブルスの試合のあと、アメリカは2勝1敗でイタリアを退けたが、グループ突破を果たすことはできなかった。この試合はテニス史上2番目に遅い時間に終わった試合となった。
サム・クエリー/ジャック・ソック(アメリカ)はシモーネ・ボレッリ/ファビオ・フォニーニ(イタリア)に対する勝負を決めるダブルスに7-6(4) 6-7(2) 6-4で勝ったが、その“英雄的”勝利も6つあるグループの「2位」の中でもっともよい成績をおさめた2ヵ国のうちのひとつとして準々決勝に進む権利を得るには十分ではなかった。多くのセットやゲームを落とすことなくイタリアに圧勝することのみが、アメリカを決勝トーナメントに送り出すはずだったのだ。
ダブルスが終わったのは、現地マドリッド時間の午前4時4分だった。これはアメリカのデビスカップ史上もっとも遅い終了時間であり、テニス史上では2番目に遅いものだった。史上もっとも遅いテニスの試合の終了時間は、2008年オーストラリアン・オープンでレイトン・ヒューイット(オーストラリア)がマルコス・バグダティス(キプロス)を下した試合の午前4時30分だった。
「自分たちがどこにいるのか、何時なのか、何曜日なのかさえわからない」とアメリカのキャプテンを務めるマーディ・フィッシュはコメントした。「間違いなく、選手たちにとってかなり特別な体験だったことだろう」。
フォニーニがライリー・オペルカ(アメリカ)を6-4 6-7(4) 6-3で倒してイタリアが1勝を挙げたあと、テイラー・フリッツ(アメリカ)はマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を5-7 7-6 (5) 6-2で下し、アメリカは1勝1敗と勝負を振り出しに戻して希望をつないだ。
「テイラーのことが楽しみだよ」とフィッシュは語った。「これは彼の人生でもっとも重要な勝利のひとつだ。私はその中で何らかの役割を持つことができたことを、ただただうれしく思う」。
火曜日のグループ初戦で、アメリカはカナダに敗れた。それはアメリカ合衆国にとって、北アメリカの隣人カナダに対するデビスカップ史上初の敗戦だった。イタリアもまたカナダに敗れ、グループを首位で終えたカナダは、木曜日の準々決勝でオーストラリアと対戦することになる。
アメリカはマドリッドに22歳のフリッツとオペルカという、ここ10年でもっとも若いデビスカップ・チームを送り込んだ。チームでもっともランキングが高いのは32位のフリッツだった。
新生デビスカップは、従来の一年を通して4つの週末に1国対1国の対戦を重ねていく方式ではなく、18チームが同じ会場で同じ週に集結し、グループラウンドから決勝トーナメントまでを行うワールドカップ・スタイルでプレーされている。
(APライター◎タレス・アッゾーニ/構成◎テニスマガジン)
※写真はデビスカップ開会式でアメリカ・チーム入場
MADRID, SPAIN - NOVEMBER 18: A general view as Team USA are announced to the fans during the opening ceremony ahead of Day one of the 2019 Davis Cup at La Caja Magica on November 18, 2019 in Madrid, Spain. (Photo by Alex Pantling/Getty Images)
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