フリッツがルーネを下して初の8強入り「僕のレベルはかなり上がっている」 [マイアミ・オープン]


 ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月22日~4月2日/賞金総額1015万5105ドル/ハードコート)の男子シングルス4回戦で第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が第7シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)を6-3 6-4で下し、同大会で初のベスト8進出を決めた。

 過去6度出場して2度の4回戦進出(2021~22年)が最高成績だったフリッツはパワーと安定性を兼ね備えたプレーで優位に立ち、19本のウィナーを決めて今大会で初のトップ10対決を制した。フリッツはボールをコート中央に深く打って相手に鋭角なショットを打たせないようにし、重要な瞬間に前に出てポイントを取りにいった。

 1回戦をBYEで免除されていたフリッツは、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したエミリオ・ナバ(アメリカ)と第24シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)をストレートで破って勝ち上がっていた。

「最初の2試合では相手がすべてのボールを思いきりハードヒットしてきたから、僕はアグレッシブに戦うことができなかったんだ。彼(ルーネ)も強打してくるけど、少し時間的に余裕があると感じられたからよかったよ」とフリッツは試合後にコメントした。

「前の2試合は自分のテニスをすることが不可能で、ただボールを返すだけだった。でも今日はチャンスがあればアグレッシブにプレーすることができた。いいサービスを打って、彼にあまりフリーポイントを与えないようにしたかったんだ」

 インディアンウェルズでタイトルを防衛できなかったフリッツは世界ランク自己最高の5位から10位に落ちてしまったが、「テニス自体の平均的なレベルはかなり上がっていると思う。常に最高のテニスをする必要はなく、調子が上がらないときでもベースのレベルが上がっているから以前よりもいいプレーができている。多くの試合に勝つことができると感じているよ」と自分の成長ぶりについて語った。

 フリッツは次のラウンドで、第16シードのトミー・ポール(アメリカ)を6-4 6-4で破って勝ち上がった第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles