得意のグラスコートで調子を掴み始めたベレッティーニが3回戦へ「今日のパフォーマンスには満足している」 [ウインブルドン]

写真はシード選手を倒して3回戦に進出したマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、2021年大会準優勝者のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が第15シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-3 6-4 6-4で下してベスト32に進出した。

 サービス力で常に優位に立ったベレッティーニはファーストサーブからのポイントを88%の高確率で取り、直面した3つのブレークポイントをすべてセーブして2時間11分で勝利を決めた。ベースラインプレーでも強さを見せたベレッティーニは、合計38本と相手よりも倍以上多いウィナーを決めた。

「今日のパフォーマンスには本当に満足している。最初のポイントから最後まで本当にいいプレーができた。実を言うと、これほどうまくできるなんて予想していなかったよ」とベレッティーニは試合後の記者会見で語った。

 様々なケガに苦しめられてきたベレッティーニは、16強入り(3回戦を棄権)した4月のモンテカルロから1試合も勝てないままウインブルドンを迎えた。モンテカルロで負傷した彼はフレンチ・オープン出場を断念し、復帰戦となった前哨戦のシュツットガルトでは初戦敗退に終わっていた。

 しかし元々グラスコートを得意としているベレッティーニはウインブルドンで調子を取り戻し、1回戦ではシュツットガルトで敗れた同胞のロレンツォ・ソネゴ(イタリア)に雪辱していた。

 デミノーは前哨戦のロンドンで準優勝して軽快な足取りでウインブルドンに臨んだが、この日はベレッティーニのパワーに対処しきることができなかった。

 ベレッティーニは次のラウンドで、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)の綿貫陽介(フリー)を6-4 5-7 6-2 6-2で破って勝ち上がった第19シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ふたりは過去5戦して4勝1敗でズベレフがリードしているが、グラスコートでは初対決となる。

「彼(ベレッティーニ)はここ数年で最高のグラスコートプレーヤーのひとりだ。彼は2021年ウインブルドンで決勝に進出し、クイーンズクラブ(ロンドン)で2度優勝している。疑いなく芝は彼にとって最高のサーフェスだ。間違いなく警戒が必要な選手だと思う」とズベレフは次戦を見据えた。

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写真◎Getty Images

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