ダビドビッチ フォキナが世界5位のルードに競り勝ち8強入り「諦めないですべてのポイントに集中した」 [ATPトロント]

写真はアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000/カナダ・オンタリオ州トロント/8月7~13日/賞金総額762万2925ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)が第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)に7-6(4) 4-6 7-6(4)で競り勝ち8強入りを決めた。

 ルードはすべてサービスキープで進んだ第1セットをタイブレークで落としたあと、雨による約1時間半の中断を挟んで再開された第2セットを取り返した。第3セット第1ゲームをブレークしたルードは5-4からのサービスゲームをキープすることができず、ふたたびもつれ込んだタイブレークでダビドビッチ フォキナが3度目のマッチポイントをものにして3時間5分で激闘に終止符を打った。

 特に第3セット終盤はアグレッシブなプレーでルードを圧倒したダビドビッチ フォキナは試合を通して58本のウィナーを決め、キャリア5度目の対トップ10勝利を挙げた。ふたりはこれが3度目のマッチアップ(ルードが勝った2019年Next Gen ATPファイナルズを含む)だったが、ダビドビッチ フォキナが2021年フレンチ・オープン3回戦に続いて2連勝を飾った。

「彼は試合を締めくくるサービスゲームを迎えたけど、僕は諦めないですべてのポイントに集中した。試合を終わらせるのは凄く難しいからね」とダビドビッチ フォキナは試合後にコメントした。

 ダビドビッチ フォキナは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を6-3 6-3で破って勝ち上がったマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)と対戦する。

 そのほかの試合では第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)、第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第7シードのヤニク・シナー(イタリア)、第12シードのトミー・ポール(アメリカ)、アレックス・デミノー(オーストラリア)、プロテクト・ランキング(ケガなどで長期休養を余儀なくされた選手への救済措置)で出場した36歳のガエル・モンフィス(フランス)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 アルカラスが前年の準優勝者で第15シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)に3-6 7-6(2) 7-6(3)で逆転勝利をおさめ、メドベージェフが第16シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-4 6-4で下してそれぞれシード対決を制し、第8シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)はデミノーに6-7(7) 6-4 1-6で敗れた。元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)は腹筋の負傷により、シナーに対する3回戦を棄権した。

 準々決勝ではアルカラスがポールと、メドベージェフがデミノーと、シナーはモンフィスと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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